オックスフォード通信(294/71)Brexit Vote

Brexitが佳境です。

私はたまたまですが、外国に住んでいる際に大きな事件・事象に遭遇しています。

博士課程の大学院生として居住していたのはトロント(カナダ)ですが、トロントを離れる3週間前に起きたのが9.11でした。その時にはもちろん大事件だとは認識していましたがその後の世界を変えてしまうような大きな事件だとはにんしきしていませんでした。その時は朝早かったのですが(8時過ぎ)すでに大学のコンピュータルームにいて、その後、友人でContinuing Educationの講師をしていたClayに使っている教材を見せてもらっていました。Clayはもうその認識があったのか、「911の時、どこで誰と何をしていたか、一生記憶することになる」と暗示めいたことを彼が言っていたことをはっきりと覚えています。

それと同様の大きな出来事になりそうな予感です。

結果として2019年3月29日、丁度、私が離英する日に、イギリスもEUから離脱する事が決まりました。911と同様、今後の世界、少なくともヨーロッパの未来に大きな影響を与える決定であると思います。

★今回の教訓:大事件の最中にはそれが大事件だとなかなか認識できない。

(2019.1.15)

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オックスフォード通信(293/72)Heathrow

従兄弟ご一行様がやってくるというので(計4名)、ヒースロー空港までお迎えにあがりました。

ヒースローまではオックスフォードから直行のバスが1時間に1本走っており、車内はWifi完備、オックスフォード市内を出ると数カ所停車するだけで、1時間少しの時間ゆっくりと過ごすことができます。

ヒースロー空港はロンドンの西の端にあり、EXPRESSを使うとPaddigton駅から15分(でも高額!乗ったことありません!)、地下鉄(ピカデリーLINE)を使うと1時間くらいかかりますが、oysterカードでロンドンからもアクセスが容易です。

従兄弟を待つこと2時間くらい。税関の混み具合で、飛行機が到着してから、早い場合で1時間くらい遅い場合には2時間くらいかかることがあります。この日は遅いパターン。

ここで待っているとイギリスが多民族国家であることを実感します。インド系、アフリカ系、アジア系など多様な人々が空港で出迎える家族との再会を喜ぶ姿を目にすることが出来ます(そういう私もハタから見るとアジア系住民が親族を迎えに来ていると言うことになります)。見ているだけで感動的です。大学生、特に私が勤務する同志社女子大学英語英文学科に空港で働きたい!という学生が数多くいますが、こうやって空港で人々を観察しているとなるほどと分かる気がします。

さて、従兄弟(私の母の妹の子ども)とその娘さん2名が出てきました。

日本人はハグでは無くて握手であるところも民族差があって面白いところです。

★今回の教訓:空港は人間味溢れる場所だ。

(2019.1.14)

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オックスフォード通信(292/73)Bicycle Shed

パブはイギリスの定番です

どの町にもチャーチとパブがある、と言われるように、私が住んでいるサマータウンにも2つのパブがあります。というよりは2つ目のパブができました、と言った方が正確かもしれません。

7月くらいから工事中(真っ黒なカーテンで覆われて中が全く見通せないのがイギリスの工事の特徴です)だったのですが、9月か10月くらいでしょうか、一気に新装オープンという感じです。このパブが面白いのは名前が示す通り(自転車倉庫という意味です)、中にも自転車のサドルや写真など自転車がテーマになっているパブであるところです。となりが元々「サマータウンサイクル」という自転車屋さんで(このお店にも自転車のパンクなりライトなりチェーンなりいろいろとお世話になりました!)こちらが経営しているという話もあったですが、確かめていません(でもイギリスにはこの名前のパブが他にもあるのでチェーン店なのかもしれません)。いずれにせよ、老舗(!?) のDew Dropdrop(露のしずく)が一般的なパブであるのとは好対照です。

このBicycle Shedが面白いのは、一貫してビールは提供していますが、夕方まではどちらかといえばコーヒーショップ、夕方からはレストランという趣きがあるところです。レストランは予約がなかなか取れないくらいの盛況ぶりです。

この写真の外のテラス席もなかなかいい感じです。

パブでビールを飲むといい考えが浮かんでくるように思います。

★今回の教訓:パブは居酒屋にもカフェにもレストランにも変身できる不思議な場所。しかもそれぞれが超一流。

(2019.1.13)
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オックスフォード通信(287/78)Speeding Ticket

日本では21世紀になってから一度も交通違反がなかったのですが、ここオックスフォードでスピード違反のチケットを切られてしましました

といっても警察官に摘発されたのではなくいわゆるオービックという自動速度取り締まりの機械によってです。いつもどちらかというとスピードはもっと出さないと行けないとスピードを上げるように必死になっている方ですので(みなさん、時速120kmくらいでは走るので100kmくらいでは後に列ができるかどんどん追い抜かれるか、何かプレッシャーをかけられるかです)まさがスピードオーバー違反のチケットを切られるとは夢にも思っていませんでした。

それは自宅フラットの近くの路上でした。イギリスはメリハリがすごくて、AとはMという記号のついた高速、自動車専用道路にはまず自動速度取り締まりの機械は置いてないのですが、市内になると急に制限速度が30マイル(約48km)に制限されます。それまでビュンビュンと飛ばしていた車も急に速度を落とします。

そのような車列についている時は大丈夫なのですが、自分が先頭に立ったり、「つい」気が緩んだりすると、自宅が近くなったということもあり、スピードが出がちになります。

私が受け取った郵便には、30マイルのところを6マイル(=約10km)オーバーしていたとのこと。つまり、制限速度48kmのところを58kmで走っていたとのことです。

この話で昔、京田辺の警察署の前でスピード違反のチケットを切られたことを思い出しました。日本ではほぼどの警察署の前も制限速度が40kmになっています。ちょっと考え事をしたりしているとつい60kmくらいでてしまいます。これとよく似ているなあと思いました。

最終的には £100(=15000円)くらいの罰金を払うことになると思います。これについては後日談がありますので、また続きを書きたいと思います。

(2019.1.8)

★今回の教訓:日本でもイギリスでもスピード違反のチケットほど腹立たしいものはない。

オックスフォード通信(285/80)テムズ川

ロンドンには散歩するのにとてもいいところがあります

もちろん、随分寒いので長時間の散歩は難しいのですが、どこの街でも川べりは散策するのにとてもいいコースとなります。京都であれば鴨川縁(賀茂川・高野川の合流)を今出川あたりから四条くらいまではブラブラと歩いていて気持ちのいいものです。

ロンドンであればもちろんそれはテムズ川沿いということになります。ウエストミンスター(ビッグベンのある辺り)から対岸をあるくといいのですが、スタートを、South BankのTATEモダン(美術館)、グローブ座辺りからスタートすると少し足をのばせば、ロンドンブリッジそして渡らなくてもタワーブリッジを遠望することができます(タワーブリッジは内部にも入れたり、渡ることもできるのですが、むしろ遠くから観ている方が綺麗です)。写真のように少し日が暮れかかるころが綺麗です(といってもこの写真は午後4時前です。冬は日没が本当に早いです)

鴨川の散歩は大文字や東山連峰を眺めながら、川の清流を時々みつめ、その川の音を楽しむのに対して、テムズ川の場合には山なんていうものはないし、川の色はいつも洪水のあとのような濁った色をしていて、流れもゆっくりなので川の音もしないので、周りの建物や大道芸人の演奏などを楽しむことになります。大抵、屋台がでているので、それらを冷やかしながら歩くのも楽しいものです。

いずれにせよ、散歩する道が用意されているのはいいことです。

少し不思議なのはオックスフォードにはそのような定番の散歩道がないことです。Philopher’s Path (Walk)(哲学の径)というのがトロント大にもありました。大抵、大きな大学のある街には知識人がいいアイディアを求めて散策する場所が自然とできているのですが、テムズ川の上流も流れているのでありそうなのですが、今のところ見つけられません。

ひょっとしたら、オックスフォードではカレッジの中の回廊やメドウ(meadow)がその役目を果たしているかもしれません。

(2019.1.6)

★今回の教訓:歩くと不思議にいいアイディアが生まれるという。私の場合には自転車に乗ること、カフェで冬なら熱々のココアを飲むこと。

オックスフォード通信(284/81)リバティー

ロンドンには老舗のデパートがあります

私はハロッズくらいしか知らなかったのですが、老舗のリバティーというデパートに立ち寄る機会がありました。ここは、リバティー・生地というのが有名だそうで、あちらこちらに色鮮やかな布地であるとか、そのデザインをかたどったノートやペーパーがおいてあります。エレベーターもあるのですが、全体が木の作りで石造りの他のデパートと随分印象が異なります。

概観はシェークスピアの時代の寄せ木作りのような古風な印象を与えます。もともと雑貨が好きなので観ていて飽きません。

(2019.1.5)

★今回の教訓:帰りにセールで売っていた、ひと瓶 £1(!)のストロベリージャムを2本買って帰りました。なぜ格安なのか聞いてみると賞味期限が1月末までだからだそう。お得。

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オックスフォード通信(283/82)あっさりしたお正月

オックスフォード通信(282/83)あっさりしたお正月

イギリスのお正月テレビは至って普通です

年賀状もありませんし(もちろんクリスマスカードはありましたが)、テレビも有名な映画(e.g.,ハリーポッターシリーズ)は比較的多く放映されていますが、元旦から特に変わったテレビがあるわけではありません。もちろん、年越しのカウントダウンはロンドン・ウエストミンスターからの中継で盛り上がっていましたが、それってきりくらいです。2019年を占うのような番組も目につきません。

街は1日はお店がお休みのところが多かったのですが、2日からは仕事もお店も通常通りというところが多いようです。確かに新年の雰囲気は少なく、多少寂しい感じもありますが、むしろあっさりしていてお正月をゆっくりと過ごせるような気もします。

日本では駅伝やラグビーなどのスポーツ中継にいわゆるお正月特別番組が多く組まれていていやがおうでもそれらをみてしまうので(意志が弱いだけですが)、毎年気がつくと5日くらいになってしまっています。また、年賀状。この2年、家族の逝去が続いたため欠礼をしていましたが、頂く年賀状のご返事を1月末にお送りしなければというプレッシャーをいつも感じながらお正月を過ごすというのが日課になっていました。

ではそれらが一切ないお正月は、というと、ひと言でいうと疲れないお正月です。変に、テレビにかじりつくこともなく、年賀状の心配をすることもなく、淡々と過ごすお正月です。日本のような賑やかにさあ!といった晴れがましいのもいいですが、イギリスのようなお正月の過ごし方もこれはこれで静かにいろいろなことについて考えることができるいいものかもしれません。

来年のお正月は日本ですが、日本でイギリス風の淡々としたお正月をすることも計画してみたいと思います。

(2019.1.4)

★今回の教訓:郷に入っては郷に従うのが筋ですね。

オックスフォード通信(282/83)Les Miserables

レミゼラブルをロンドン、ビクトリア劇場で観てきました

前々からロンドンでミュージカルを見たいと思っていたのですが、在英期間も残り3ヶ月を切りましたのでWish Listをどんどん実行することにしました。午後7時30分開演ということでしたので、15分位前に到着すると他の劇場にはかなりの人が並んでいましたが、ビクトリア劇場はもう既にお客さんが入館しているのか、それほどの人でもありません。インターネットで予約していましたので、チケット売り場で交換してもらい、荷物検査(バックパックを持っていきましたが、中身のチェックのみでクロークに預けるということはありませんでした)を受けて、いざ、劇場に。バーの入り口かと思ったらもう既にそこは劇場の中でした。

チケットは完売ということで座席は満席(後から分かったことですが、1-3階までありました)。オーケストラの生演奏(オーケストラボックス)でいよいよスタートです。

数年前に確か劇団四季だったと思うのですが、映画に感動して、日本語版のミュージカルを見たことがあるのですが、またそれとは異なる感動とインパクトを受けました。

私は多くの人が恐らく言うであろう「本場ロンドン」のミュージカルはひと味もふた味も違うという印象とは別の印象を受けました。日本でのレミゼラブルも素晴らしかったし本当に感動したのですが、ロンドンは、感動のさせ方にひと味もふた味も工夫を凝らしていると思いました。

それは1995年にニューヨークでミュージカル・キャッツを観たのを思い出したのですが、劇場の作りが、恐らく人数はたくさん入っていても、小さく作っているような印象を与え、「ひとりひとりの観客」がステージにとても近いように工夫されている点です。極端な言い方をすると、観客ひとりひとりとステージが結ばれているような没頭感を与えていたと思います。

それは最初に劇場に入った時に、「え、こんな小さな劇場?」と思ったことにつながると思います。だからこそ、素晴らしいメロディーも歌詞もグッと心に迫ってきます。演劇だけの専門劇場があるという時点で、演劇やミュージカルの成功が半分は保証されているような気がします。

また、ロンドンはパリに近いという地理的な要因も影響していると思いました。日本でフランス革命後の混乱期を感じるよりはイギリスの劇場で見る方が、大英博物館もあるし、ルーブル美術館もユーロスターで2時間少しで(実際には3時間以上かかりますが)行くことができます。荒唐無稽な関係のない話ではなくて、ほんの200年くらい前の世界を描いているので、現在にもつながっているように思います。

そして、英語。もともと、英語で歌詞が書かれたものを英語で歌う方が真実味があります。これを他言語に翻訳した時点で、オブラートにつつんだような、遠望感を生んでしますように思います。英語の歌詞だからこそ直接伝わる内容がレミゼラブルの歌には多いように思います。

またもうひとつ、ハッとしたことがあります。子役から大人に変わる際にコゼット役が黒人女優に変わっていたことです。やるなあ、と思いました。Amaraは聴衆の心をつかむ圧倒的な歌唱力を披露しました。肌の色は関係ないのです。

ビクトル・ユゴーの原作にある、良心、若さ、後悔、慈悲、希望、愛、信仰心はある意味では普遍的なテーマであると思います。もちろん、素晴らしい歌を聞きたい、舞台を見たいという思いはありますが、そこに歌われている内容に共感するからこそ、筋を既に知っていても、何度も観たいというきになるのでしょう。

終演が10時半くらいでしたので(途中休憩が15分くらい)、約3時間の素晴らしい舞台を堪能させて頂きました。

(2019.1.3)

★今回の教訓:ひとりひとりの心をつかむ演劇。それは舞台装置、原作・歌詞・歌、パフォーマンスの三位一体で実現出来るものか。ステージは面白い。

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オックスフォード通信(281/84)ロンドンへのバス:Oxford Tube

オックスフォードはロンドンからざっと56マイル(90km)のところにあります

渡英当初はロンドンへ行くには電車で行くのが当たり前と思っていたのですが、慣れてくるとバスの方がはるかに、安価でしかも信頼できることがわかってきました。日本とは逆の世界かもしれません。電車が1時間に1本又は2時間に3本くらいであるのに対し(最終は深夜12時くらい、これは日本とほぼ同じ)、バスはX90というNational Busが運行しているものとOxford Bus CompanyのOxford Tubeの2系統がありそれぞれ1時間に2本のバス運行があります。しかも24時間運行しているので(深夜は1時間に1本)、いつもでもロンドンから帰る事ができるという安心感があります(最もそんな遅くに帰ることはありませんが)。

また料金も電車が往復で £56(約8000円)するのに対し、最も安いTubeでは往復で £15(2200円くらい)と大きな差があります。

時間は流石に電車の方が約1時間で到着と早いものの、これは「もし」順調にいけばの話です。これまで何度も書いてきましたが、イギリスの電車運行体制は特に、ロンドンーレディングーオックスフォードを運行している、Western Railway は不安定で、遅延、キャンセルが後を絶ちません。この約9ヶ月滞在中に乗った電車で普通に(まともに)到着したのは、1/6くらいの確率です(オックスフォードーオックスフォードパークウエイーロンドンを運行しているChilten Railwayは安定しています)。

日本のJRや私鉄のことを考えると信じられませんが、イギリスでは誰もがあきらめ加減で、むしろバスを選ぶ人の方が多いように思います。特にオックスフォード在住の皆さんにはそのような傾向があります。

バスはもちろん道路の混み具合によって到着時間が前後しますが、行き(オックスフォード→ロンドン)は昼間であることが多いので、約90分、帰りは夜であることが多いので約60分で到着となります。

またもう一つ便利なのは、オックスフォードの中心部jから乗車するのではなく、私の場合にはThronhill Parkwayという少し郊外のバス停から乗ることができる点です。これはいわゆるPark and Rideという制度で、オックスフォード市内に観光客の自家用車が乗りいれないように郊外に大きな駐車場を用意して(1日、駐車料金 £4=600円)そこからバスに乗り換えて市内に行ってもらおうというものですが、これを利用しています。つまり、逆に私の場合にはここまで自家用車で乗り付け、駐車して、そこからロンドン行きのバスに乗るというものです。

冬の寒い時にもほとんど外を歩く必要もなく、door to doorという感じでバスに乗車できます。

日本でもこのようなシステムを作ってもいいように思います。

(2019.1.2)

★今回の教訓: バスが便利なイギリス、電車が信頼されている日本。日本なら両方のいいところ取りができそうな気もするが。

オックスフォード通信(279/86)2度目のストーン・ヘンジ: Why?

大晦日にストーンヘンジに行ってきました

今年の内にもう一度、ストーンヘンジに行ってここうとかそういう決意があったわけではなかったですが、この場所は何度来てみても不思議な場所です。

なぜ、紀元前5000年位前からこの場所に、ストーンヘンジの原形のようなものが形成されはじめ、具体的にはB.C. 3000年位前から遠くから何トンもの重さの石をわざわざこの場所まで運び込み、しかも、組み合わせて円形の石のデザインを作り上げたのか。

考古学の知見を合わせ、最新コンピュータやAIを駆使してもその動機が分からない、というミステリーに人は惹きつけられるのでしょう。エジプトのような絶対的な権力者のもとで建築されたわけでもありません。宗教的な意味合いがあるのだろうということくらいしか分かっていません。しかも、少なくても作り始めてから500年くらいは作っていたということです。当時の寿命が50才と見積もっても何代にも渡ってこの建築をしたはずです。そこには何か明確な目標や意味合いがあったはずなのに、分からない。

人はこのように分からないことに惹きつけられるのかもしれません(分かっていることはどうやって石を運んだとかその石を組み合わせたかという方法論のみです)。

そんなことを考えながら、年間100万人以上が訪れるという世界遺産を呆然と見つめていました。ひょとしたら現在私達が生活していることも5000年後くらいつまり、7000年くらいの人類には想像もつかないことなのかもしれません。ひょっとしたら、現在当たり前だと思っていることはそれほど当たり前でもないのかもしれません。

帰り道、A338 – A346 – A419と北上して、Cotswoldsで最大の街と言われる Cirencester(サイレンスター)に立ち寄り、夜は11時くらいからPubで年越しという話だったので サマータウンの Dew Drop をそおっと覗いてみると誰もいないので、隣の Joe’s Bar & Grill でかなりご高齢のみなさんと一緒にカウントダウンをして2019年を迎えました。

映画で見たことがありますが、カウントダウンの後は、AULD LANG SYNE (蛍の光)を唱うのですね。

それにしても、ご高齢のみなさんのバンドに合わせてのノリノリのダンスにはビックリしました。

(2018.12.31)

★今回の教訓:紀元前3000年の頃にはUFOとは言わずとも現在とは全く価値観の異なる人間が存在していたのではないか。また夏至の日にヒールストーンの延長線上から太陽が昇るのは、夏至の日の意味合いが現在とは異なるのではないか。誰か、ストーンヘンジの謎を解いてくれないかな。

(GoProで撮影)

オックスフォード通信(278/87)ルイス・キャロル

オックスフォードを友人等が訪れてくれると必ず立ち寄るのが、オックスフォード大学最大の(又は最も有名な)クライストチャーチカレッジ(Christ Church College)です

ここは観光客の間でも抜群の知名度と人気を誇っています。それはもちろん、その南側をテムズ川の上流が流れていたり、メドウ(meadow)と言われる膨大な牧草地があったり、冬の枯れ木のシーズンにはメドウから、現在の皇太子が昔、留学しておられたマートンカレッジを遠望できるなど風景がいいこともありますが、それ以上に、ハリーポッターのロケ地になったことがその知名度を抜群に押し上げることにつながりました。

実際のロケにつかわれたのはダイニングルームにつながる階段ですが、そのダイニングルーム自身もホグワーツ魔法魔術学校の大食堂のモデルになったことで有名です。

たまたま29日と30日、2日連続でこの食堂を訪れたのですが、1つ発見がありました。この食堂の正面にはハイテーブルと言われる教授陣が陣取るテーブルがあります。その上には、エリザベス1世の肖像画とともにそれよりも大きなヘンリー8世の肖像画が掛けられています。また、食堂の壁には歴代の学長や有名教授の肖像画も掛けられています。

本日、出口付近のクリスマスツリー(イギリスに限らず海外では12/25以後もクリスマスツリーは飾り続けられている)の近くの肖像画について、おそらくオックスフォード大の教授が新入生らしき2名の学生にその肖像画について長めの説明をしているのを、本当はツリーの写真を撮ろうとしていただけだったのですが、つい聞き入ってしまいました。

Charles Lutwidge Dodgson と名前のついた肖像画は前々からどこかで見たことのあるような馴染みのある絵でした。その先生曰く、この Dodgson という名前が発音しにくいところから、不思議の国のアリスを執筆した際に、ルイス・キャロルというペンネームを使ったとのこと。あああ、そうなのですね。ルイス・キャロルの肖像画だったのですね。

確かに、ルイス・キャロルはクライストチャーチを卒業し、その後母校の数学の教師になったと聞いていました。そう思ってみてみると、クライストチャーチのダイニングルームの一番正面にエリザベスとヘンリー8世、そして出口で必ず訪問者が目にする位置にルイス・キャロルの肖像画を置くということからもいかにクライストチャーチカレッジがルイス・キャロルを誇りに思っているのか、よくわかるような気がしました。

オックスフォードでは、ルイス・キャロルとトールキン(指輪物語、ホビット)この2人が、ハリーポッターと並んで人気があります(ピーターラビットはそれほどでもありません)。

英文学をきちんと勉強していたらもっと早く気づいたのにと反省しきりでした。

(2018.12.30)

★今回の教訓(豆知識):ロンドンでオイスターカードを購入するなら、旅行者なら1週間程度のTravel Cardを買うことが多いかもしれないが、カード代を含めると £30くらいもする。実際にそんなに使うことはない。ならば、カード代の £5を含めて £15くらいチャージして購入し、不足すると足してゆく方が経済的。この方式ならカードは次回訪問する際にも使えるし、友人に渡すことも可能。

オックスフォード通信(268)Gatwick空港騒動

まさか、自分自身がこのキャンセル騒動に巻き込まれるとは

本当は若ゼミ18期生が卒論を提出をし始める頃には飛行機に乗ってように前々から計画してきたのですが、イギリスでも恐らく当分は歴史に残るような大騒動に巻き込まれてしまいました。

飛び立つはずのロンドン・ガトウィック空港(Gatwick)が水曜日からドローンの妨害のため閉鎖に追い込まれ、発着の全ての飛行機が、到着便はdiverted→他の空港(エジンバラ、パリ、アムステルダムなど)に着陸、発着便は全ての飛行機がキャンセルとなってしまったのです。

時は、クリスマスホリデーシーズン。一年で最も空港が混み合うシーズン、ガトウィック空港は治安維持のため最終的には軍隊までもが投入される異常事態に陥りました。

木曜日だけで11万人が影響を受けたのですが、その11万分の1が私、ということでした。

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(2018.12.20)

オックスフォード通信(262)Brexit Brexit 騒動

EUから脱退を意味するBrexitは議論がまとまりそうで全く収束する兆しがありません。オックスフォードではこのBrexitに賛成する人に会ったことがない事実が示す通り、イギリスの明るい未来にプラスになることは何一つないと思います。予定では私達の帰国する3/29に離脱することになっているのですが、このままではまた延期になりそうです。

ただ、この騒動の中でも収穫はあります。
1. 理不尽な Brexitにも議論を尽くそうとするイギリスの民主主義の奥深さ。誰が考えても経済的にも何もプラスにならないのによくまあと思うくらい丁寧に議論をしています。流石紳士の国だと思います。オックスフォードの巷では、Brexitに賛成してるひとには3種類あると:①ゴリゴリのトーリー(保守党)、②ゴリゴリの懐古主義者、③xxxx(ご想像ください)。

2. メイ首相の毅然とした姿。ブリュッセル(EU本部)と交渉しては議会で否決される、の繰り返しなのに、堂々といつも背筋がピンとしている。この姿はすごい。

(2018.12.14)

★今回の教訓:議論を尽くすことは大事だと実感させられる。一方、大局的観点からものをみることも大事。

オックスフォード通信(259)クリスマスの風景

日曜日、Chipping Nortonのクリスマスマーケットに行ってきました。Chipping Nortonはコツオルズ (Cotswolds)地域のひとつの小さな街でオックスフォードから自家用車で一時間以内で到着することが出来ます。

本当に小さな街ですが、イギリスはこのような小さな街にこそ味があるように思います。綺麗な教会とパブ、そしてクリスマスマーケット。ここでは地元のオーク材で作った、名刺立てとiPad立てが目にとまり、購入させて頂きました。

お昼ご飯に食べたケバブは大量で食べきれません。外なので寒いですが日本ほどの底冷えという感じはしません。

友人(妻の)がロンドンに来ています。

オックスフォード在住の残りの日数がいよいよ100日を切ろうとしています

(2018.12.11)

★今回の教訓:コツオルズ (Cotswolds)は行けば行くほどその魅力が身にしみてくる感じがするから不思議だ。

オックスフォード通信(257)Christmas Market in Oxford

オックスフォードの Broad Street でクリスマスマーケットが開かれています。コツオルズ(Cotswolds )の各街(例えば、Bradford)で開催されているクリスマスマーケットに比べると規模が小さい感じですが、Broadstreet周辺でクリスマスマーケットのシンボルである小さなお家のお店が並んでいるのを図書館の帰りに冷やかして歩くのはいいものです。

オックスフォードは徒歩または自転車で大抵の所に行けてしまうのが大きな利点かもしれません。ウインナーを一本頂きました。美味でした。

(2018.12.9)
★今回の教訓:これぞイギリスの文化か。街の中でクリスマスを実感することができる。

オックスフォード通信(237)スーパーマーケット事情

日曜日には買い物というのはどの国でも同じ事のようです

自宅のあるサマータウンには、S&M(少し高級)、Coop(一般的)、Sainsbury(一般的)、Tesco(コンビニのように長時間営業)と4つもスーパーがあり便利なのですが、郊外にでるとWaist Roseという少し品のいいスーパーがあります。今日の日曜日、天気も良かったのでドラブがてらドイツ系スーパーという触れ込みのALDIまで出かけてきました。

高速にのる必要もないのですが、無料ですのでA34に乗ってほんの2マイル、そこから5分程度で到着となりました。場所的にはオックスフォード駅 (GWR)の西側に当たります。

少し大型店舗、例えば、Currys PC World(は大きかったです、アップル製品をはじめカメラ家電とあらゆるものを販売、ヨドバシカメラ風)やThe Oxford Wine Companyやお馴染みのArgoなどがあります。

車でないと来れないこともありますが、日曜日ということもあり家族連れで賑わっていました。お目当てのALDIですが、サマータウンのスーパーよりは大型ですが商品は雑においてあるし(積んであるという感じ)、それほど安価でありません。でも見て回るのは興味深いです。

面白いは卵です。サマータウンのスーパーでは日本のような10個パックにお目にかかったことがないのですが、ここでは逆に10個パックが多くおいてありました。Blue eggというのがあったのでブランド名だと思っていたら中をみると本当に卵が薄青かったので少し不気味でした(購入せず)。サツマイモもどこで取れるのか巨大なものが並んでいます。

街はもうクリスマスへまっしぐらという感じでクリスマスのプレゼント、飾り付け用品だけでなく、アドベントのお菓子などもおいてあります。そうそう写真にもあるようなクリスマスプディングも売っていました。こちらはインスタントという感じでとても美味しそうには見えなかったのですが、クリスマスの定番なのでしょう。

空は澄み切っていてとても爽やかな日曜日でしたが、寒さは随分冬らしくなってきました。若ゼミ4回生の卒論も佳境を迎えているのでそそくさと帰って彼女達のドラフトに目を通すという日曜日でした。

(2018.11.19)

★今回の教訓:スーパーマーケットでは必ずお酒のコーナーにも立ち寄る。そして必ずといっていいくらいアサヒ・スーパードライが大瓶と小瓶で販売してある。営業力の力なのか。f:id:wakazemi:20181118130055j:image

オックスフォード通信(236)ジャパン対イングランド

ラグビーのテストマッチをラグビーの聖地といわれるTwickenham Stadiumで観戦してきました。

前々から予定していたわけではなく、試合があることを木曜日に知って急いでチケットを探して言ってきました。その関係でチケットは郵送ではなく、ロンドンのStubHubのチケットピックアップで受け取りとなりました。 £70に手数料を込みにすると二人で £220しましたが、それ以上の感銘を受ける経験となりました。

Twickenham Stadiumにはロンドン市内からTottenham Court Road駅からピカデリー線に延々と乗りHounslow East Stationで下車。地下鉄車内からすでにバラのマークのイングランドのトレーナーを着た人達が目立ちはじめます。一緒についていくといいことがあると思い(Google Mapでは徒歩30分)付いていくと無事、無料シャトルバスに乗れました(その人達にスタジアムに行くのかと聞くと私達も行き方を知らないとのこと)。

Twickenham Stadium は8万人収容というラグビー専用の巨大スタジアムです。バスを降りるともう人の波がスタジアムに向かっています。本当はグッズを買いたかったのですがメインのショップはスタジアムの反対側ということなのでミニショップを見ましたが、マフラーはきっとこれからも使わないだろうということで公式パンフのみでその他は断念。

足早にスタジアムの中に。席は全然埋まっていなくて本当に8万人も入るのかと思っていましたが、試合開始5分くらい前になるとほぼ満席に。後に掲示板に本日の観客が8万1千人と表示されていました。4階くらいまである客席が本当に埋まっています。

その内1000人くらいはいたでしょうか、日本人の姿も目に付きます。写真を撮ってもらった男性はわざわざ東京からこの試合のために来られたとのこと。

席に着くと、イングランドサポーターに四方を囲まれる感じで、いろいろと絡まれます。特に前に座ったいい感じのおじさんには前半の試合中まで何かとちょっかいを出してきます。>Do you like egg chasing? と聞いてくるので何のことやらと聞き直すとrugbyのことをegg chasing, chaing eggsともいうとのこと。まあイングランドが勝つけどジャパンも頑張りなといった余裕の口ぶりです。口惜しい。

ところで試合の始まる前のセレモニーにはこころを打たれました。国歌斉唱はいいとして(ここでもそのおじさんが日本の国歌はどんあもんだいなどと茶々を入れてきます)、最初に、Promsの最終日にも歌われた Jerusalem(エルサレム)が斉唱 されたのです。この歌詞については以前このブログでも書いた事がありますが歌詞の中にChariots of Fireがでてきます。この段階で本当に来て良かったと思いました。生で聞いたのは初めてです。もちろん全員起立しての斉唱です。

さて試合はというとこれまでジャパンは一度もイングランドに勝ったことがなかったので、しかも昨年までのヘッドコーチのエディー・ジョーンズがイングランドのヘッドコーチになっていますのでまず勝ち目はないだろうと期待していなかったのですが、ジャパンの動きは前半開始4分でトライ・ゴールを決められたものの機敏でイングランドを圧倒していました。トライも2本、茶々をいれてきたおじさんも知らない間にどこか違う席に移動しています。まわりのイングランドファンも静まりかえり、所々にいる日本人が大歓声をあげるという異例の展開になります。

それでも時々チャンスになるとイングランドの応援歌(Swing Low, Sweet Chariot)が地響きのようにスタジアム全体に鳴り響きます。これは効きます。この歌の効果でしょうか、SHの田中が後半から交代したせいでしょうか、ジワジワと追いつかれついには15-30で敗退。

惜しかったなあと思います。チャンスはいくつもあって、逆に相手の得点もほんのちょっとしたチャンスからのものでした。今日の試合に限っていえばジャパンは十分勝つチャンスがあったと思います。そのわずかなチャンスをどちらが生かしたかということで、もう少し正確に言うとそのわずかなチャンスをどちらがうまく作り出し、チャンスと思えば全員がそこに集中する、この差かもしれません。チャンスの種はどちらにも平等にあったように思います。

論理を飛躍させるつもりはありませんが、8万もの人が集まって手に汗を握るのは、楕円形のボールに象徴されるようなどちらに転ぶか分からないチャンスを上手く生かそう、逆にピンチはいかに防ごうとするか、それは人生の縮図ともオーバーラップするからこそ夢中になるのだと思います。

ジャパンは後半そのチャンスを作り出そうとする気持ちがほんのすこしだけ弱かったように思います。イングランドは Swing Low の後押しもありうまく運を生かしたように思います。

しかしそれにも増して格段の体格差をものともせず、果敢に立ち向かうジャパンには勇気づけれられました。SHの田中などはグランドで走っているすがたはさながらイングランドが大人とすれば子どもの大きさ。その中で互角以上の戦いができるのですから、ジャパンの士気の高さと戦術の巧みさは素晴らしいものがあります。

あのおじさんも知らない間に戻ってきて、残念だったなとハイタッチを求めてきます。右横の女性はコッソリと服のラベルがアサヒスーパードライだと見せてくれて、おじさんしつこいねのようなニヤリとした顔をしてくれます。試合には負けたものの、左横のカップルも(こちらは真剣に)惜しかったと一緒に試合を振り返りました。でもイングランドの人達は礼儀正しくかつ人なつっこくいろいろと話をしてくれて楽しいひとときでもありました。

8万人の観客がどうやって帰路につくのか興味津々でしたが、交通整理も上手くできていて(行きはなんとこの日に合わせて一番最寄りの駅を持つ South Western Railway がストライキをしていて電車は不通でしたが、帰りはReading(レディング)経由でOxfordまで割とスムーズに帰ってくる事ができました。最も帰りの電車は乗客が東京の通勤電車みたいだと言うくらいすしづめ状態でしたが。

(2018.11.18)

PS. 練習している時に、近くに来たリーチに「リーチ、ガンバレ!」と叫んだら親指を立てて答えてくれた。

★今回の教訓:会場には Try fo change の言葉が。確かに、人生も変化を求めてトライを重ねてゆくのだと思う。私自身にも気合いの入ったいい試合を見たと思う。ジャパンに感謝。
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オックスフォード通信(234)晩秋のオックスフォード

ゼミの卒業メンバーがオックスフォードを訪問してくれたので一緒に秋のオックスフォードを散策しました

2期生のMさんのFacebookによるとボストンはすでにマイナス20℃ということですが、オックスフォードはまだそこまでは寒くないのですが(恐らく真冬でも日本と同じくらいの寒さだと期待しています)、秋の訪れは早く既に晩秋の装いです。

クライスト・チャーチカレッジの meadow(メドウ)につながる散歩道は落葉しているせいで回りの風景も良く見渡すことができます。舗装もしていない道を散策するのもいいものです。さすがに鴨や鵞鳥は寒さのせいか姿が見当たりませんがリスを見つけることができました。

クライスト・チャーチカレッジではダイニングルームの見学をしたのですが、この時期それほど観光客も多くなく、ゆっくりと見て回ることができます(とはいえ、団体客は2組同じ時間帯にありました)。どのカレッジの食堂も見事ですが、このクライストチャーチカレッジは映画ハリーポッターの食堂のモデルにもなっただけあって威厳と栄光をはっきりと感じることができます。正面いはエリザベス1世の肖像画の横にイングランド王ヘンリー8世の肖像画が鎮座しています。

このようなダイニングルームで朝・昼・夕食を食べるとどんな気持ちになるのでしょう。存在が意識を決定するといわれますが、素晴らしい環境は人間性の陶冶にも学問研究への刺激にも大きなものがあるのでしょう。

中庭の噴水やその中庭を見下ろすように立ち尽くすトムタワーも回りと上手く調和しているように見えます。

現在、4回生ゼミ(18期生)は卒論と格闘していますが、今回オックスフォードに来てくれた2人もまた5年前のこの時期に七転八倒しながら最後には素晴らしい卒論を仕上げてくれました。卒論が終わった後にはこのような穏やかな時もやってくるものです。2人とオックスフォードの街を散策しながら5年前のゼミのメンバーひとりひとりの姿を思い浮かべていました。卒業時に大学は卒業してもゼミはおわらない、と私の話を締めくくったのですが、あらためてそのように思います。しんどいことを一緒に乗り越えたからこそ、いや大変なことをゼミとして達成しようとしたからこそ互いに帯する尊敬の念が生まれるのだと思います。

そう考えると学問研究は学問研究自体に意味があることに加えて、学問研究をめぐる人間関係を育む豊かな芸術であるようにも思います。

彼女達はこれから結婚や仕事の更なる発展など人生の転機となることがあろうかと思いますが、少し遠くを見据えて淡々とそして時に熱く、自分のゴールを達成して欲しい、そんなことを晩秋のオックスフォードを一緒に回りながら考えていました。

(2018.11.16)

★今回の教訓:オックスフォードの紅葉には黄色はあるが赤系統がない。それはそれでもキレイだが秋には紅葉の紅系の色が欲しいものだ。f:id:wakazemi:20181115150134j:image

オックスフォード通信(222)冬の花火、Guy Fawkes Day

公式には5日ですが週末ということもあり金曜・土曜日の晩(11/3/4)に花火が上がっています

Guy Fawkes Day とは1605年にカトリックの復権を狙ってプロテスタントに反旗を翻し、爆弾を仕掛けようとしたGuy Fawkesが逮捕されたのを記念して始まったお祭りだそうです。Guy Fawkesは処刑されたそうですが、このお祭りでは彼を見立てた人形 (effigy) や木の塊に火を付けて燃やすそうです(オックスフォードではSouth Parkでそのお祭りが開かれているようですが寒いのでいくのを止めました)。またこれに合わせて花火がイングランド中で上がるそうです。

フラットは幸い3F(イギリス的には2F)にあるため昨晩も今晩もベランダから花火が上がるのが綺麗に見えました(ちょうど木の葉っぱが落葉して見やすく好都合です)。しかし、妙なお祭りだと思います。花火はいいとして bon fire (たき火)にしてGuy Fawkesが逮捕されたのを祝うとは。

私からするとプロテスタントもカソリックもキリスト教で多少の宗派が異なるだけのように見えるのですが、イギリス国教会のローマカトリックに対する並々ならぬ執念を感じます。しかし考えてみると北アイルランド紛争(20年前の1998年に一応の終結)はプロテスタント(北アイルランド住民)とアイルランド(カトリック)の戦いでもありました。普通に考えると北アイルランド地域はイギリスから独立してアイルランド に併合されるのが筋だと思うのですが、それを許さなかったのが宗派の違いなのでしょう。おなじ宗派の中の違いの方が、仏教とキリスト教のように大きく異なるよりも協力しにくいのは他の枠組みの中でも頻繁に見られるパターンです。

ただおかげで季節外れの花火を楽しむことができました。

花火は日本と同様の打ち上げ花火ですが、やはり連発の技に関しては日本に一日の長があるようです。

ちなみに、Hi, guys! のguyはこのGuy Fawkesに由来するという説があるそうです。

イギリスは折しもBrexit、EUからの脱退を巡って混沌としていますが、その言い出しっぺの張本人のBoris Johnson の人形をこの日、燃やすところもあるようです。

新聞Gardianもクリスマス特集を組んでいました。まあ、本格的な冬の訪れを告げるお祭りなんでしょうね。

(2018.11.4)

★今回の教訓:そういえば外国でみる花火はニュージーランドのお正月以来。花火はどこでみてもいいもの。

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オックスフォード通信(221)Resilience

Resilience(回復力)に関するContinuing Education棟で開催のセミナーに参加してきました

まあ、オックスフォードは行っても行ってもはじめての学部や建物ばかりでスマートフォンの地図を見ていくのですがなかなか行き着きません。本日も余裕を持って出かけたはずなのに到着は1分前でギリギリでした。

アットホームなムードでコーヒーとクッキーを頂きながらのセミナーです。ただトピックが日本が数々の災害からいかにResilience(回復力)を持って復興してきたのかというものだっただけにいつもよりも集中してお話をお聞きしました。

Resilience はsustainability(持続可能性)と並んでいろいろな分野で重要なキーワードになっています。特に環境問題や災害復興の分野では定義は難しいものの(何かとよく似ています)有効なキーワードであると説明されていました。

本日のセミナーには参加していた日本人は私一人だったのでもし誤解があるのなら指摘させていただかないといけないという変なプレッシャーもありました。少し普段とは違うマインドセットになりました。

話は雲仙普賢岳の火砕流の話から始まり、なぜか阪神淡路大震災を飛ばして東日本大震災の話になりました。

恐らくロシア系の研究者で現在はオックスフォードにポストを持っている見識のある研究者だと思うのですが、事象の報告と、建物の復興=Resilienceというやや表層的な見解に終始しているようにも思いました。実際に現地に足を運んで調査をしておられる点は評価できるのですが、なぜ復興したのかという、Resilienceの部分についての見解をもう少しお聞きしたいようにも思いました。

今回、あらためて、私達日本人は世界でも飛び抜けて、火山や地震、災害のの多い国に住んでいることを再認識させられました。併せて債務の飛び抜けて多いことや人口減についても言及されておられました。オックスフォードで日本についてのレクチャーを受けるとは妙な気持ちです。

終わった後、中国からの大学院生2名と地震の怖さはイギリス人には分からないだろうなと話をしていました。逆に言うとイギリスに住んで7ヶ月、やや暑い、11月にしては寒いということはありますが、これと言った災害のないのがイギリスなのだと実感しています。

世界から注目されているからこそ世界の英知を集めたResilienceの在り方が今後も議論されるといいと思います。

(2018.11.3)

★今回の教訓:Resilienceは第二言語習得の分野でも、大学教育においても重要なキーワード。いろいろとインスピレーションが湧く言葉だ。f:id:wakazemi:20181102174625j:image