オックスフォードを友人等が訪れてくれると必ず立ち寄るのが、オックスフォード大学最大の(又は最も有名な)クライストチャーチカレッジ(Christ Church College)です
ここは観光客の間でも抜群の知名度と人気を誇っています。それはもちろん、その南側をテムズ川の上流が流れていたり、メドウ(meadow)と言われる膨大な牧草地があったり、冬の枯れ木のシーズンにはメドウから、現在の皇太子が昔、留学しておられたマートンカレッジを遠望できるなど風景がいいこともありますが、それ以上に、ハリーポッターのロケ地になったことがその知名度を抜群に押し上げることにつながりました。
実際のロケにつかわれたのはダイニングルームにつながる階段ですが、そのダイニングルーム自身もホグワーツ魔法魔術学校の大食堂のモデルになったことで有名です。
たまたま29日と30日、2日連続でこの食堂を訪れたのですが、1つ発見がありました。この食堂の正面にはハイテーブルと言われる教授陣が陣取るテーブルがあります。その上には、エリザベス1世の肖像画とともにそれよりも大きなヘンリー8世の肖像画が掛けられています。また、食堂の壁には歴代の学長や有名教授の肖像画も掛けられています。
本日、出口付近のクリスマスツリー(イギリスに限らず海外では12/25以後もクリスマスツリーは飾り続けられている)の近くの肖像画について、おそらくオックスフォード大の教授が新入生らしき2名の学生にその肖像画について長めの説明をしているのを、本当はツリーの写真を撮ろうとしていただけだったのですが、つい聞き入ってしまいました。
Charles Lutwidge Dodgson と名前のついた肖像画は前々からどこかで見たことのあるような馴染みのある絵でした。その先生曰く、この Dodgson という名前が発音しにくいところから、不思議の国のアリスを執筆した際に、ルイス・キャロルというペンネームを使ったとのこと。あああ、そうなのですね。ルイス・キャロルの肖像画だったのですね。
確かに、ルイス・キャロルはクライストチャーチを卒業し、その後母校の数学の教師になったと聞いていました。そう思ってみてみると、クライストチャーチのダイニングルームの一番正面にエリザベスとヘンリー8世、そして出口で必ず訪問者が目にする位置にルイス・キャロルの肖像画を置くということからもいかにクライストチャーチカレッジがルイス・キャロルを誇りに思っているのか、よくわかるような気がしました。
オックスフォードでは、ルイス・キャロルとトールキン(指輪物語、ホビット)この2人が、ハリーポッターと並んで人気があります(ピーターラビットはそれほどでもありません)。
英文学をきちんと勉強していたらもっと早く気づいたのにと反省しきりでした。
(2018.12.30)
★今回の教訓(豆知識):ロンドンでオイスターカードを購入するなら、旅行者なら1週間程度のTravel Cardを買うことが多いかもしれないが、カード代を含めると £30くらいもする。実際にそんなに使うことはない。ならば、カード代の £5を含めて £15くらいチャージして購入し、不足すると足してゆく方が経済的。この方式ならカードは次回訪問する際にも使えるし、友人に渡すことも可能。
