オックスフォード通信(266)i-Seminar 第28回目:高名の木登り

高名の木登りといひし男、人を掟てて高き木に登せて・・・

とはじまる文章は高等学校の古文で必ず習う、吉田兼好「徒然草」の一節です。木登りの師匠が、木の高いところに弟子が登っている時には何も言わないでおいて、軒くらいの低いところまで降りてきたときに気をつけろというのを不思議に思ったというお話です。

これは、人生の節目の大切なことをなす時にいつも思い出す言葉です。危ないと思っている時には自分で気をつけているので大丈夫なのですが、もう大丈夫と思った時に限ってケガをしたりするのは本当のことです。

英語ではNoticingといいますが、いつもいつも注意していられないのが人間の性というものです。だからこそ危ない可能性のあるところをあらかじめ知っておくことは重要なことです。

毎年この一節を読んでいますが、本年は、古文、現代文に加えて英訳も試みてみました。

ラーニングコモンズのワークショップスペースでのゼミとなりましたが、インターネットの状態もそれほど悪くなく、割と順調にゼミを進めることができました。

毎年のことですが、いよいよ卒論提出に入ります。アポロ13号でいえばいよいよ大気圏再突入というシーンです。

何度も経験していますが、期待と緊張が入り交じる瞬間です。

高名の木登りの教訓は人生の節目、節目に生かすことができる。

PS. ゼミの冒頭は若ゼミらしく、クリスマスパーティーを開催してくれました。硬軟取り混ぜるとうまくいくことが多いです。

(2018.12.18)

★今回の教訓:今こそ注意すべきである。肝に銘じたい。

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オックスフォード通信(264)卒論に想う(2)

(昨日に引き続き)。一方で実際に会って話ができないためもどかしく思うこともあります。

1. 卒論をこう進めれば・・・と思うことがあってもすべて文字に書いてのコミュニケーションなので、伝わりにくいことがある。

2. 励ますことがむずかしい・・・言葉を労しなくても笑顔で話すだけで励ますことはできるけれど、逆は難しい。

3. 遅れているメンバーにハッパをかけにくい・・・書き言葉のインパクトはそれほど大きくないことを実感します。

にも関わらず、過去最高に近い卒論に仕上がりつつあるのは、彼女達が自律的集団として成長してきたことの証しかもしれません。あと、少し。仕上がりが楽しみです。

(2018.12.15)

★今回の教訓:コミュニケーションとは?いつも考えさせられます。

オックスフォード通信(263)卒論に想う(1)

毎年のことだが、今年は遠隔ゼミをしているだけあってこの卒論に普段とは異なる感慨を感じます。Digital Paper (SONY) — Dropbox — Smartphone (PC/MC/iPad)という連携が上手くいっていることもあり、ドラフトへのフィードバックはかなりスムーズです。

また、時差が9時間あるため、ゼミメンバーが夜遅くまで書いてDropboxに投稿したドラフトをまるでリレーのように昼に読むことが出来ます。もちろん、こちらでの研究スケジュールの合間に読むことになるのですが、無駄な時間がないように思えます。

(2018.12.15)

★今回の教訓:時差が有利に働くこともある。

オックスフォード通信(262)Brexit Brexit 騒動

EUから脱退を意味するBrexitは議論がまとまりそうで全く収束する兆しがありません。オックスフォードではこのBrexitに賛成する人に会ったことがない事実が示す通り、イギリスの明るい未来にプラスになることは何一つないと思います。予定では私達の帰国する3/29に離脱することになっているのですが、このままではまた延期になりそうです。

ただ、この騒動の中でも収穫はあります。
1. 理不尽な Brexitにも議論を尽くそうとするイギリスの民主主義の奥深さ。誰が考えても経済的にも何もプラスにならないのによくまあと思うくらい丁寧に議論をしています。流石紳士の国だと思います。オックスフォードの巷では、Brexitに賛成してるひとには3種類あると:①ゴリゴリのトーリー(保守党)、②ゴリゴリの懐古主義者、③xxxx(ご想像ください)。

2. メイ首相の毅然とした姿。ブリュッセル(EU本部)と交渉しては議会で否決される、の繰り返しなのに、堂々といつも背筋がピンとしている。この姿はすごい。

(2018.12.14)

★今回の教訓:議論を尽くすことは大事だと実感させられる。一方、大局的観点からものをみることも大事。

オックスフォード通信(261)Bisceter

オックスフォード近郊にあるBisceterという街までドライブしてきました(約20分)

ビスターはオックスフォードから北東に15マイルくらいのところにある小さな街ですが、大きなアウトレットがあることでも有名です。アウトレットは鉄道駅とほぼ直結していてロンドンからも多くの買い物客がやってきています。

近年はここも中国人観光客が多いらしく、買い物した大きな袋を沢山手に抱えたアジア系観光略が目につきます。

お目当てはイギリスの寒さにも耐えられる冬用ジャンパーでしたが、残念ながら気に入ったものが無く、結果的にフラットのあるサマータウンのアウトドアのお店で買うことになりました。でもドライブはなかなか楽しいものです。

(2018.12.13)

★今回の教訓:アウトレットが必ずしも安いわけではない、というのはどこの国でも同じ事か。

オックスフォード通信(260)Sleepingについての最新研究セミナー

Sleepingについての最新研究セミナーに参加してきました。特に、睡眠と意識の関係についてのお話でした。会場が溢れるくらいの参加者でイギリスでもこの睡眠が大きな関心を呼んでいることと伺わせます。レム睡眠とノンレム睡眠と夢の関係、Consciousness vs Unconsciousness、Executive vs Sensory disconnectionなど具体的な研究データを通しての講演でした。結論として睡眠中に意識があるのはホットゾーンにおけるデルタパワーの減少とガンマの増大が理由であるとのこと。

(2018.12.12)

★今回の教訓:睡眠はどこの国でも興味が高いトピックだ。でもこのように実証的データで提示するのには説得力がある。