オックスフォード通信(255)マイクロソフト

スタンフォード大学の教員でマイクロソフト勤務のGさんのセミナーに参加してきました。Vickrey–Clarke–Groves (VCG) mechanismについての研究発表。社会問題を最適に解決するための方法論についての議論でした。Social transformationを実現するためにはVCGだけでは不十分である。その理由がいくつか述べられていました。例えば、Budget risk; Communication complexity; Computational complexityなど。そして思想的にも浅いと。

なかなか手厳しい批判ですが、社会変革を目指すなら、Usual approachではなくより高いスキルと協働作業が必要であること、そして適切なデザインを考案することが大切だと述べておられました。1時間余りの講演でしたが、特に「新たなフレームワーク」とそれに見合った「スキル」が重要であると感じました。

(2018.12.7)

★今回の教訓:オックスフォードのセミナーは、大学全域で行われるのでいろいろな場所に行けて楽しい半面、探し出すのが大変だ。

オックスフォード通信(254)インターネット通信

正式には12月4日(火)の早朝、午前2時くらいになりますが(12月3日の深夜か)、突然契約しているスカイのインターネットがつながらなくなりました。システムの問題かもと思ったのですが、スカイのHPにアクセスをすると、私のフラットは問題なし、あなたの接続の問題と言われたため、表示のまま、電源のオンオフ(これは基本)や線の抜き差し(これくらいしかすることがない)を何度も繰り返すも、改善せず。もしやとおもって、スカイ自体の通信障害を調べると、イギリスの地図がほぼ全域がオレンジのマーク(通信のトラブル)。

そんなことがあって、翌日の12/5には契約大手のO2の通信トラブル。日本でもソフトバンクに同様の問題があったとのこと。ただ、面白いのはメディアの対応。もちろん、Brexitでそれどころではないイギリスのお家事情もありますが、スカイについては報道すらなし、O2については一応Breaking Newsで速報されていましたが、それっきりで責任追及もなし。この違いは何なんでしょう。

簡単ですね。日本は問題が少ないと言うことです。たいした問題でもないことを大げさにメディアが取り上げているだけなのではないでしょうか。このようなメディアにお付き合いしているあいだに、私達の目も近視眼的になって遠くが見えなくなってきているように思います。

遠望視も時に必要ですね。

PS. 現在、共同研究、卒論とも佳境のため、若ゼミ日記は「メモ書き」状態です。後日落ち着いて補足したいと思います。

★今回の教訓:どのような状況でも冷静さと楽観性を保つことはあらためて重要だ、と思う。

(2018.12.6)

オックスフォード通信(253)ABDABRACADABRA

本日の実験心理学セミナーは自閉症児 (autism) の読解能力についてのお話でした。シドニー大学のA先生の報告は刺激的な内容を含んでいます。L1(英語)についての研究ですが、ESL/EFLにも当てはまる所が多くあるように思います。当たり前のようですが、①理解力はコンテクストの理解に依存する、②正確な理解が理解力につながる。

個人で教える際と教室で教える場合には異なったアプローチが必要であるという結論も納得のいくところです。CAIを使った読解力養成興味深いものがあります。実証的に丁寧に証明をしてゆくことが重要であるとあらためて感じます。不思議ですが、優れた研究ほど研究デザインはシンプルです。

(2018.12.5)

★今回の教訓:当たり前のようなことをきちんと検証することが重要。