オックスフォード通信(168)911

この日にどこで何をしていたか?

そのような日が人生にはいくつかあると思います。例えば、阪神淡路大震災、JR福知山線脱線事故、東日本大震災。そして、2001年9月11日もまたそのような日に数えられると思います。

日本は夜の10時すぎで久米宏のニュースステーションの番組の中で旅客機が激突する様子を見たと言う人が多かったと後から聞きました。

当時、トロント大学の大学院生だった私は事件が発生した8:47頃には既にBloor Street に面した建物(OISE)2F、現在でいうところのラーニング・コモンズ(Educational Commons) コンピュータールームにいました。まだインターネットがそれほど普及していない時代でしたが(自宅アパートではまだモデムで電話回線を通したインターネットを使っていました)Netscapeというブラウザーを使いながら何かの調べ物をしていました。

2週間後には日本に帰国することになっていましたので、友人で当時トロント大学のContinuing Educationの教員をしてたClayton Young先生(現在はドバイ在住)に使用しているテキストや教材を午後、見せて頂くアポイントメントをしていました。

9時頃になって回りが騒がしくなってきて何か大きな事故がNew Yorkで起きたらしいと言う話が聞こえてきました。1Fのロビーに降りてみるとすでに特設のテレビが置かれていて多くの人がその回りを囲んでいました。トロントはニューヨーク州に面していて心理的にも地理的にも近い距離にありました。時差もなく全てがリアルタイムでした。

そのあとは悲鳴は聞こえるものの唖然としすぎて割と静かだったのを覚えています。目の前の映像が信じられず、中には先週そのワールドトレードセンターの展望台に行って来たところだと言う人もいました。従兄弟がニューヨークに住んでいると言う人もいました。

午後になってクレイトン先生に教材を見せてもらいながら「この日に何をしていたかと言うことは永久に覚えているだろう」と言われたことを鮮明に覚えています。

当時住んでいたBloor-Yong(ブロア・ヤング)にあるトロント大学のファミリー用アパートまでは徒歩で15分くらいの距離にありましたが、途中の電気店のテレビに人が群がっていたのを印象深く覚えています。

3000人近くの人がテロによって理不尽に命を奪われたことに感じた怒りは今も消えることはありません。その中には少なかぬ日本人も含まれていました。ただ、世界を震撼させた事件でありながら、今だに多くの不明な点があることやそれについてアメリカ政府が納得のできる説明を提供していないこともそのような姿勢が必ずしも感じられないことは不思議なことだと思います。

(2018.9.11)

★今回の教訓:911は南米・チリでは1973年9月11日のクーデターをいう。911はアメリカ的発想の数字だ。
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オックスフォード通信(167)携帯事情

Wifiが大学と自宅フラットで利用できる環境にありながら、依然として携帯は重要です

私は理由があり2台の携帯を持っています(iPhone 5/X)。イギリスに到着してすぐ契約したのが giffgaff というプロバイダー(通信12, 1参照)。これは低料金(私の場合月に £10=1500円ほどです)でカバーする範囲も広く、前月の使用状況をみてアップグレード・ダウングレードをアドバイスしてくれるなどユーザーフレンドリーなところが気に入っています。

もう一つは、オックスフォードでつながりやすいという噂をもとに、イギリスNo.1と言われるEE(イーイー)を敢えて避けて、日本でも聞いたことのある Vodaphone と契約しています。当初はほとんどWifiを使わないだろうと思い、Data量が2GBの £13のプランにしたのですが、毎月足りないどころか倍以上のデータ追加をして、7月などは £43も支払う羽目に(といっても
6000円くらいですので日本の2/3というところです)。

でも流石にまずいと思い、Cornmarket通りにある Vodaphone の支店に行ってきました。待つこと10分くらい。担当の係員が相談に乗ってくれたのですが、結果的には £20で20GBのプランがあるとのこと。はじめからこちらにしておけばよかったと思った次第です。

Vodaphone だけではないのですが、オックスフォード市内での接続状況がよくなく、図書館の中、喫茶店の奥、オックスフォード中心部(イギリスではCity Centreと表現)と自宅フラットの間などでは頻繁につながらないという状況があります。これはVodaphone が悪いのかしらとおもい、いっそここでEEに乗り換えようかと思いました、1年契約になっていますので、ここで解約すると、解約金は?と係員の女性に来てみると、恐ろしい答が。

£13(月額)× 6ヶ月(契約の残りの月数)= £78 とのお答えが

再度、日本と比較すると、この料金を払っても快適なインターネットを享受できるのならと一瞬思ったのですが、ばかばかしいので、プラン変更をすることにしました(契約月数は4月から継続)。

でもそのプラン変更がその支店ではできず自分で電話でしろとのたまうのです。なぜ?仕事分担があり、支店ですると侵害になるとのこと。ばかばかしい。

まあそうは言っても仕方ないので自分で Vodaphone に連絡して10分ほどで変更完了。こちらはとても親切でした。

しかし、格安のプランを作っておいて追加料金で法外な金額を請求するプランをつくっているあたり、giffgaff とは大違いだと思っています。

これからイギリスで携帯の契約をするばあいにはまずは giffgaff ですね。支店はありませんが、その分格安でWeb、メールで丁寧にサポートしてくれます。何しろ、滞在先のホテルやBBにSIMカードを送ってくれるのですから。
(2018.9.10)

★今回の教訓:使いやすい携帯を持っておくことは海外生活では重要。プランも慎重に選ぶ必要がある。
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オックスフォード通信(166)オックスフォード遠望

オックスフォード大学を遠くから見たくなり Boars Hill というところに行ってきました

オックスフォード大学全体を移した絵はがきがあるのでどこだろうということで、Boars Hill という名前だけは調べて行ってみたのですが、日本の感覚とは違うことを再認識しました。日本なら、xxx展望台、xxxセンベイなどと一目瞭然でそれとわかる所があるはずなんですが、ない。

Boars Hill をナビに入れていざマイカーで出発まではよかったのですが、目的地に到着してもそれらしき場所がありません。よくみると Council of Oxford の看板が。やはりこの場所のようです。

目の前には広大な野原が一面に広がっています。ドローンで遊んでいる若者が数名。例のキャトルが外に出るのを防止する知恵の輪風の(本当にそれぞれ違います)かんぬきを開けて中に入ると、本当に遠く、遠くにオックスフォードが見えます。

この時点で合点がいきました。みなさん、望遠レンズで撮っているのですね。気づくのが遅かった。でも、Path Trailの線をみるともう少し近くまで行けそうですが、軽く片道5マイルはありそうです。

そこは車の出番と、車で近くの目的地まで行くことに。途中、個人の農場の敷地に入ってしまったりと試行錯誤を繰り返して車で最も近くまでいけるところで駐車、そして歩いて丘を登ること10分くらい。振り返ると先ほどよりはグンと大きくオックスフォード大学を遠望することができました。

PS. え?どこに。写真の左下をご注目下さい。

(2018.9.9)

★今回の教訓:イギリス滞在の日数がどんどん少なくなっている。時間を大切にしたい。

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オックスフォード通信(165)炎のランナー (A chariots of fire) と大坂なおみ

本日、土曜日夕刻はBBC Promsの最終夜 (BBC 2, 1)とUSオープン女子決勝(Amazon Prime)がほぼ同時刻に生放送されていました

BBC Promsは一度ロイヤルとアルバートホールに見に行った事もあり(通信145参照)今日の最終回を楽しみにしていました。Proms自体リラックスした雰囲気ですが、最終夜は最初から各国の国旗が舞うお祭り気分のコンサートになっていました。指揮者のSir Adrews Davisの挨拶やコメントにも観客と一体感があり見ていて楽しいものでした。Promsは日本でもBS-NHKで1-2度見たことがあるのですが、イギリスで生で見ると一段と臨場感があります。

特に、ハイライトの Pomps and Circumstance(エルガー作曲、威風堂々)は良かったです。普通なら極評するところだが今晩は良かったと指揮者のDavisが冗談ぽく言いながらもう一度アンコールとして演奏しました。

そして、そのあとの Jerusalem。38年前、20歳の頃、映画『炎のランナー』の最後にこの聖歌が教会で歌われるのを見て何故か心を揺り動かされたことを昨日のことのように思い出します。今回の在外研究でカナダではなくオランダでもなくイギリスを選んだのはまさにこの曲をもう一度イギリスで聞いて見たいと思ったことをが潜在意識にあったと思います。

この Jerusalem の最後で a chariots of fire(炎のランナー)の一節が出てきます。38年前何に感動したのか、それは情熱を持って人生を生きていく姿勢だったと思います。その曲がPromsの最後で歌われることに、イギリス人がこの曲を大切にしていることに共感を覚えます。

と、同時に。USオープンでの大坂なおみの快挙。昨日の錦織圭のベスト4とあわせて素晴らしい試合を見せてもらったと思います。錦織は準決勝で負けてしまいましたが、二人ともテニスを楽しんでいるところがいいと思いました。特に準々決勝でのClic戦では、タイブレークを取ることになった錦織のパッシングショットに思わずClic が笑っていたのが印象的でした。

テニスはビジネスになっているし、賞金も掛かっていますが、大阪にしても錦織にしてもテニスが好きでプレイを楽しんでいるところが節々に見ることができました。恐らく人生も同じことなんだと思います。勝とうとするマインドセットを楽しもうとするものに変えるときに思わぬ力が出るのだと思います。ひとが思うほど他人のことには興味はないもので、勝っても負けても、また新しい出来事に人の関心は移って行くものです。

ならば誰かのために頑張って勝とうとか思うよりも、自分が楽しんでプレイをする方がより人生が豊かになるのだと思います。

肩に力が入りがちな中で錦織も大阪も楽しいプレイを見せてくれたと思います。

錦織は準決勝で敗退しましたが、テニス人生においてはすでに勝利していていると思います。大学生の皆さんにも同じことが言えるのではないでしょうか。大学に入った時点ですでに人生に勝利していると。
人生を楽しむことと Chariots of Fire。相反するように見えますが根底は同じだと思います。人生を楽しもうと思わないと情熱は湧いてきません。誰かに勝とうとかそのような気持ちでは長続きしないと思います。

PS. セリーナウイリアムズの審判への執拗な抗議には辟易とするものでした。それを煽るアメリカの観客もどうかと思います。ウインブルドンではそうはならないだろうと思います。試合をみる観客の態度も含め自由をはき違えている人が多いように思いました。

PS-2. 錦織の試合のコメンテーターはあのジミー・コナーズで声を聞けて嬉しかったのですが、しゃべりすぎで、錦織がサーブやプレイをしている間も喋り通しの異様な中継だった。名選手が名コメンテーターとは限らないのだろうか。コナーズが選手時代のビデオで、”You may not like me, but I like you.” と言っているものがあったがコナーズファンが減らないように気をつけた方がいいと思う。

(2018.9.8)

★今回の教訓:帰国まで200日。更にイギリスを楽しみたいと思う。
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オックスフォード通信(164)インターネットダウン

フラットのインターネットが突然ダウンしました

しかもWebを見ている最中だったので突然という感じがしました。このようなときに真っ先に疑うのは次のどちらかの可能性です

① フラット内の機器、接続に問題がある
② インターネットプロバイダー(私の場合、Sky)の問題

ルーターなど何もいじっていないので(Sky提供のルーターとApple Air Macを現在利用しています)、①の可能性は低いと考えます。しかし、何かの拍子に設定がおかしくなっているかも知れないと思い、文系的発想でまず電源を抜く→挿すの繰り返し、次にコードについても同様の作業。しかし、反応なしです。

次は、②の可能性が高いので、しばらく回復するのを待つ。しかし10分くらい待っても回復しないので、携帯でSkyの接続状況を調べても特にトラブルが起きている可能性はないようです。走行しているうちに、パソコンの画面にスカイのソフトが自動的に立ち上がって、ネットワークの接続を確認する方法が指示されました。といっても、①で私がとった行動と全く同じ事なのですが、念のためにもう一度試して見てもダメ。

これは直接スカイに連絡して聞いてみるしかないと考えます。携帯でスカイのサイトに行くと例によってIDとPASSWORDを入れよと指示が出てきます。

大抵そのようなものは覚えていないので(本当に沢山ありすぎます)、秘密のメモを探して、無事にスカイのサイトにログイン。

すると驚愕の事実が。

私のネットワーク(だけ)が、SUSPENDED と表示されています。英語はこのようにして覚えると、Suspendedが保留とか一時停止(学校なら停学)という意味なのがすぐに覚えられるんだろうな、と変に冷静に、なぜネットワークが停止されているか考えました。

料金が払われていない!

すると以前の嫌な思い出が蘇って来ました。そうです、Apple IDの詐欺まがいで(通信137参照)クレジットカードを再発行してもらったことを思い出しました。最初はHSBC銀行から落ちていないのかと思ったのですが(クレジットカードも親切なんでしょう、車のマニュアル・ギアミッションと同様に自動ではなく自分が支払いたい時に支払うことになっています)、クレジットカード番号が変更になったので8月分料金が自動的に未払いになっていたのでした。

でも、ここでカルチャーショック。

日本なら確実に、支払いを促すようなメールまたは電話をするはずです。イギリス・スカイの場合は突然、しかも中途半端な時間に接続を断つという方法を取るのです。

いい勉強をしたと思います。

海外で生きていく上でインターネットはなくてはならないものですが、それ以上に母国のカルチャーに縛られた考えではなくて、柔軟にいろいろな可能性を探ることが海外生活には必要であると思います。

今回は奇跡的にそのような解決策にたどり着いたのですが、トラブルに対応する方策を持っていないといけないと改めて思いました。結果的には30以内に復旧したのですが、リスクやクライシスに対応するスキルの重要性を再認識しました。

しかし突然切るか。

(2018.9.7)

★今回の教訓:その後、ガス、電気の自動支払いを確認。こちらはイギリス発行のクレジットカードでないと受け付けてくれていなかったので変更なし。
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オックスフォード通信(163)台風や地震について

関西地方を中心とする台風の甚大な被害についてBBCでも定時のニュースで報じています

そしてまた北海道を襲った激震。外国で日本の災害について目にするのは辛いです。被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。

Facebookでも友人の投稿から御所の木が倒壊して今出川通を塞いだり、同志社女子大学の構内でも大木にひびが入っていて折れている写真を目にしています。また、関空の高潮による浸水や連絡橋の破損には驚いています。

そう考えるとイギリスを始めヨーロッパ諸国とは比べものにならない天災・災害が日本には毎年のように襲いかかっているように思います。ヨーロッパでも今年は酷暑と言われ、干ばつになっているところも多数ありますが、比べ物にならないと思います。ヨーロッパにはまず台風は来ませんし、地震も少ないです。特に、イギリスでは皆無ではないでしょうか。地震のない証拠にオックスフォードでも600年来の石造りの建物が多数残っていますし、この立て方は日本では危ないだろうと思うものがいくつもあります。

NHKもこのような非常事態にはYoutubeを通して「生放送」をしていることを知りました。はじめはビデオと思っていたのですが時刻をよく見ると現在の時刻になっています。まず正確な情報を(国内外に)伝えることはこのような非常時にはとても重要だと思います。

関空を作る際に海上空港は大丈夫なのかという議論があったと思うのですが、原発の場合と同様に想定外のことは想定しないで空港を作っていることに驚きます。排水機構が地下にあって機能しないという報道を聞きましたが、誰が考えても地下に作っては浸水したら終わりということは分かると思います。丁度、原発が想定外の津波を予測しなかったように。

鉄道運行をみても日本人や日本のシステムは世界に冠たる超緻密な精度を誇っています。これは素晴らしいとことだと思うのですが、何かを議論する際に「専門家」が大丈夫だと太鼓判を押したことには(太鼓判を押す専門家を呼んで来ているだけだろうと思いますが)メディアも疑わない姿勢は世界的に見ても稀であると思います。ある一つが動かないと全部がダメになるようなことが続いていると思います。お上が言ったことは大丈夫という信仰が今も日本には生きているのかもしれませんが、公文書改竄のようなことが実際に起きているのがお上の現状です。

または違う考え方をすると、無理しすぎているのかもしれません。そこまでしなくてもということをやり過ぎているのかも知れません。空港もそれほど便利でなくてもいいかも知れないし、原発で電気を作らないと困るようなハイテクの社会は不要なのかもしれません。おもてなしの文化も一方でどこかで無理を強いる社会になっているのかもと思います。

2019年のラグビーW杯、翌年の東京オリンピック。紙一重の計算に基づく計画はそろそろやめるときかもしれません。

関西の台風からの、そして北海道の地震からの復旧、復興を祈念してやみません。

(2018.9.6)

★今回の教訓:エアコンも効かず真っ暗になった空港で多くの人がパニックにならず冷静に行動する姿勢。できそうでなかなか出来ない事だと思う。日本国民の成熟した文化を見る。国民のレベルは高い。
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オックスフォード通信(162)Liverpool 紀行 (3) Wedgwood

リバプールの帰りに陶器で有名な Wedgwood に立ち寄って来ました

以前トロントに住んでいる際に、住んでいた大学のファミリー用アパートの前にドカンとWedgwood のお店があったので名前だけは知っていました(妻はカナダからの帰国前に折角だからと?Wedgwood も並べていたギアンの高級お皿セットを購入しました。出し惜しみをしていることもありまだ無事です)が、その本社兼工場兼ミュージアムがあるということで、リバプールから約1時間半の Stoke-on-Trent まで足を伸ばしました。

色々と面白かったのですが、まず工場見学については、ミュージアムと兼用のチケットが£10。高い!このようにして手作りで陶器をつくっていますよというアピールなのか、とてもその工場で作っているだけでは世界中の支店に売りさばく Wedgwood の陶器はできないと思うほど丁寧に作っておられました。陶器の絵付けやジャスパーと言われる立体感のある飾りを付けているのは全員女性でした。筆を握っている方々と話ができるのが面白いのですが、なぜ女性ばかり?男性は?というような話もやりとりされていました(100年前は賃金が高かったので男性もいたが、現在では賃金が安いから女性ばかりになるのでは?と私の横のイギリス人風の男性が言っていましたが多分ハズレだと思います)。

実際に男性社員もいたのですが、出来上がった製品を運んだり、見学者用の手すりを磨いていたりと陶器の本質とは関係のない仕事をしておられました。きっと女性の方が手先が器用で美的センスがあるから女性ばかりの作業になるのではないでしょうか。みなさん、ヘッドホンで音楽を聴いたりとゆったりとした作業風景でした(余計に怪しい。地下に秘密工場があるのでは・・・?)

もう一つ面白かったのは本社工場内は写真撮影厳禁ということなのですが、その表示が英語・日本語のみだったことです。よっぽど日本からの観光客が押し寄せるということなのでしょうね。

もともと陶器をChinaというほどですから本家の中国人観光客は陶器には興味がないのかもしれません。

美術館は1759年に開業した Wedgwood のまあ自慢の館のようなもの。この工場見学とお家自慢にお金を払って見ている私はマヌケなのかもしれない、と思いながら折角なのでじっくりと見せていただきました。興味深いのはあのCharles Darwinのお祖父さんが(内科医だった) Wedgwoodファミリーと関係があったこととミカドという日本風のWedgwoodが展示してあったことです。日本風見の陶器も製作されていたということですね。

その後、イギリスに来てから最も美味しかったアフタヌーン・ティー(ティー・ルームという高級レストランで)を頂きながら(特に、これまで極評スコーンがあれほど美味しいとは)、陶器が執り持つ日本とイギリスの不思議な縁について考えていました。そういえば、現在の新作のティーカップも Kyoto というシリーズでした。

私はその後、併設のアウトレットで(良く考えてあって、その他にフラッグシップストアと称する正規価格で販売の店が美術館の横に。アウトレットの横にはダイニングというカフェも[間違えてこちらでサンドイッチを食べそうになった!} 研究室用に素敵な Wedgwood マグカップ6点セットを購入しました。お披露目は来年3月末になりますのでそれ以降、是非、ティーを飲みにおいでください。

(2018.9.5)

★今回の教訓:奇しくも私と丁度200歳違いで Wedgwoodが創業している。陶器とアフタヌーン・ティーを通して見るイギリス文化も面白そう。M6-M40-A44とモーターウエイを乗り継いで帰って来たが、ほぼ地平線に沈む夕日がとても綺麗だった。まだ日没は夜の7時半くらい。
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オックスフォード通信(161)Liverpool 紀行 (2)

Beatles尽くし

リパプールの街を歩いていると至る所にビートルズの歌声、彫像、写真が耳に、目に入って来ます。ビートルズが活躍したのが1960年代、解散してから10年、1980年12月8日のジョンの暗殺からももう40年近く経つのに未だにビートルズはこの街に生きている感じがします。

Liverpool Museum ではヨーコとジョンの特別展覧会、同じくハーバーにはビートルズ博物館、Mathew streetには彼らがバンド活動をしていた Pub Cavarnが(現在のパブは以前の位置から10mくらい北の所にあります)あります。

特に、ビートルズ博物館 (Beatles Story) は彼らの生い立ちから解散後に至るまで音声ガイダンスに沿って(日本語を含む8ヶ国語)約1時半かけてみて回るものです。後から実際のCavarnに行ったのですが本物と違わないくらいに博物館内で再現してありました。

ジョンもポールも中学生までに母を亡くし決して恵まれた家庭環境でなかった事がわかります。歌で有名なStrawberry Fieldももともと孤児院だった所です。またジョンは作曲をする前から歌とは関係なく詩を書いていたとの事。ジョンには書くべき事がたくさんあったのだと思います。孤独な生活環境の中でも詩、すなわち言葉の力に早い段階から気づいていた点で天賦の才能があったのだと思います。

リバプール美術館での展示では、Imagineの原稿も展示してありました。Imagineはもともとヨーコが書いた詩をもとにしていたらしく、現在ではコピーライトにヨーコ&ジョンとなっていることも説明してありました。

ビートルズがこのように取り上げられ世界中から多くの人が見に訪れるということは、ビートルズの中に普遍的な価値があるということなのだと思います。それは Love Peace といった言葉ではまとめきれないものだと思います。私はそれは壁を作らない若々しい情熱だと勝手に解釈しています。ビートルズをみると、聞くと、元気になる。それはABBAとは(ABBAも大好きですが)違う種類の魅力だと思います。

今日、展示を見ながら散々 (?) ビートルズの曲を聞く事ができました。聞きながら、英語の歌の歌詞を英語を母語としない私達が理解しようとすることはとても重要だと思いました。今では歌詞の日本語訳が自動的に手に入りますが、少し苦労して自分で日本語に訳してみることも大切だと改めて思いました。

(2018.9.4)

★今回の教訓:英語学習とビートルズは相性がいいのかもしれない。
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オックスフォード通信(160)Liverpool 紀行 (1)

港のある街

とは知っていましたが、これまで訪れたロンドンともスコットランドとも異なる爽やかな風が吹いている街です。

オックスフォードを朝の10時前に出発し、一路M40-M6を乗り継ぎ、マンチェスターを超えて3時間半のドライブでした。街について思うのは、洗練された街の雰囲気です。港方向から強い北がぜが吹き抜ける街というイメージです。

オックスフォードにあるような古い煉瓦造りの街並みもありますが、近代的なビルも所々に散見できます。同志社女子大学英語英文学科のD先生がリバプールが故郷で夏休みで帰郷していらっしゃるということで、先生の温かいお心遣いに甘えて街を案内して頂きました。

その古い街並みと新しいビルが混在するのは第二次世界大戦の際ナチスドイツ軍に空爆を受けたせいだとのことです。爆弾で破壊された跡地には新しいビルが空襲を免れた所はそのままの街並みが残っているとのことです。

待ち合わせの Cathedral を私がもう一つの大聖堂と勘違いしていたハプニングは合ったものの、リバプール出身の先生ならではの興味深い説明によって街の魅力が何倍にもなるのが不思議でした。途中、ジョン、ポール、ジョージが通っっていた高校(現在は美術専門学校)にも案内して頂きました。リバプールだから(途中のMotorwayの交通標識はL’ pool)あのビートルズが生まれたように思います。伝統を大事にしながらも新しい風を取り入れる革新性

あのタイタニック号の親船会社の本社もリバプールにあったそうです。

Liverpool Cathedral の屋上からは運河 (River Mersey)と大西洋、そして風を利用した大量の風力発電の風車が海上に立ち並んでいるのが見えました。

夜はD先生と絶品の中華料理を頂きました。

明日はリバプールの街を更に散策したいと思います。

(2018.9.3)

★今回の教訓:伝統と新たな文化の融合、京都と異なるのは海があるところか。
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オックスフォード通信(159)夏の終わり

サマータウンには日曜日にマーケットが出ます

このサマータウンに住みたいと思った理由はいくつかあるのですが、例えば大学まで徒歩圏内であるとか、バスの便がいいなど、しかし大きな理由は街の中にちょうど商店街のようにほぼすべての種類のお店が揃っているということがあるかもしれません。散髪屋さん、自転車屋さん、銀行、スーパー、コーヒーショップ(7月まではスタバもあった)、パン屋さん、ケーキ屋さん、文房具店、プール、ジム、パブなど。

とりわけ、この夏の間、土曜日日曜日にはマーケットの屋台が並び特に何を買うわけでもなく冷やかして歩くのが楽しかったです。マーケットは野菜やサンドイッチ、パンなどの店が多いのですが、アイスクリーム屋さん、植木屋さん、コーヒーの豆やさん、レバノン料理の屋台、チーズの屋台と多彩です。今日などはペットの犬や猫用の高級な?エサの屋台もありました。

オックスフォードシティーセンターでも音楽の演奏をしている人がいるのですが、このマーケットではおじさんが毎週マーケットの前に椅子をおいてアコーディオンの演奏をしています。哀愁を奏でるようなメロディーについ皆さんも財布の紐が緩むようです。

映画『ノッティングヒル』の中に出てくる市のイメージに近いかもしれません。

先週の日曜日は雨でしたが今日の日曜日は快晴。しかしその夏の日差しにも翳りが出てきたような気がします。

季節は夏から秋に移ろうとしています。

楽しかった夏のマーケットもそろそろ終わりです。

明日から3日間、Beatlesの故郷、Liverpool(リバプール)に出かけます。

(2018.9.2)

★今回の教訓:スーパーマーケットとは異なるいい味がある。人の笑顔が見られるのが冷房のかかったスーパーとの違いか。
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オックスフォード通信(151)Ten past eight. Nineteen to nine?

毎朝、朝食は BBC のBreakfast(通信136参照)を見ながらというのがライフスタイルになってきました

イギリスを中心にコンパクトにニュースがまとめられていてスッキリした印象の番組なのですが、1つだけ、時間の言い方にはなかなか慣れません。

Ten past eight = 8:10

Nineteen to nine = 9時19分前 = 8:41

いつまで経ってもなかなかピンと来ません(臨界期かもしれません。先日の学会で臨界期はあるのかという議論で、オックスフォード大学の名誉教授の先生が、”No, but if there is, it is over 60”と発言していました。60歳が臨界期かあ)。

もちろん、普通に Eight forty-one と言われる時もあるのですが、頻度としては圧倒的に上記のようなパターンが多いように思います。

考えて見ると何時のことなのか分かるのですが時間がかかります。英語のリスニングにはいろいろな場面と種類があると思いますが、こと数字が絡むとなかなか厄介だと思います。電話番号も聞いてもすんなりと頭に入って来にくいですし、それにmileとyardなどの単位が異なってくるとなお更です。特に、時刻は日常的なことなので、いわば異なったフォーマットになると慣れにくいことが面白いです。

British English はそれはそれで面白いのですが、少し異なる話なのかもしれません。

(2018.8.25)

★今回の教訓:英語など外国語/第二言語の習得には「慣れる」ことを避けて通れない。一方で慣れやすいものと慣れにくいもの(母語や他の表現方法の影響が強すぎる)があるのも事実です。
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