オックスフォード通信(330/35)ウイーンフィル

ロンドン・バービカンホールにウイーンフィルの演奏会を聴きに行ってきました

昨夏にオーストリア・ウイーンを訪問した際、ウイーン楽友協会・黄金の間でモーツアルトの演奏を聞くことが出来たのですが(見る?)、演奏は残念ながらウイーンフィルではなかったのでいつか、憧れのウイーンフィルハーモニーの演奏会に行きたいと思っていました。

丁度本日、ロンドンでコンサートがあるということで、少し早い目に出て、映画「ノッティングヒル」の近くを散策したあと、バービカンホールに向かいました。

チケットは早々に完売とのことです。本日は、マーラー最後の交響曲第9番一曲のみ、休憩なしのノンストップです。指揮はハンガリーの重鎮、Adam Ficher、2Fからの観覧となりました。

開場まで時間が少しあるので、バーでスパークリングワイン( £8,シャンパンのことです)を頂いてから、会場へ(荷物検査は係員が荷物の中を懐中電灯で照らすくらいと、割と簡略化されていました)

マーラーは5番くらいしか聴いたことがないので9番ははじめてがコンサートということになります。正直なところ、第1,2楽章はバイオリンがいま一歩調和していないような感じがあったのですが、徐々に歩調が合ってきたのか、会場の熱気とオーケストラがよき相乗作用をしてきたのか、大編成のオーケストラが一体となってきます。そして第3楽章でのストリングスの大合奏。オーケストラ全体が浮き上がってきたような浮揚感を感じます。

マーラーが死の2年前に書き上げてたことが示唆するように(50代でなくなっています)、第4楽章はマーラーの「死とは、生とは、人は何のために生まれてきたのか」といった問いに対する回答が詰められているように、聴きながら思いました。丁度ゴーギャンが「人はどこから来てどこにいくのか」という絵画を描いたのとよく似ているのかもしれません(ボストン美術館蔵)。そして最終章・最終局面、大きく盛り上がった後、指揮者のフィッシャーが静かに、静かに各楽器を押さえるように、静寂の時が。その時が、1分近くも続いたように思います。観客席も安易にブラボーとも言わず、フィッシャーが終わったよ、という合図を何となくしたような後に大きな拍手が。

マーラーには死の2年前に大きな発見があったのと思います。それをこの9番に詰めた。そんな感じがしました。フィッシャーに会うのはこれが最初で最後の機会だろうと思います。それだけに彼の熱演に思わずひきづり込まれる思いでした。

★今回の教訓:生のコンサートはいい。いくつものインスピレーションが湧いてくる。

(2019.2.20)

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オックスフォード通信(328/37)モーアの断崖

アイルランドで有名というと断崖

一日ツアーに参加してきました。北アイルランドのGiant’s Causewayにも興味があったのですが、単純に1時間分遠いということ、西のCliffs of Moher(モーアの断崖)を選択しました。Brian(ガイド)とRob(運転手)のコンビはFriednlyで親切。アイルランドは裏切りません。

M7を西へ西へ、Limerickから空港のあるShannonを通り、Doolinの近くからは大西洋が姿を現します。ここまで約4時間。しかし、Brianはアイルランドの歴史を中心にほぼずっと話しまくり飽きさせません。またすごいと思うのが、客席へ歩み寄り一人一人に何か質問はないか、といいながら話かけてくるところです。このタイプのガイドははじめてです。

特注、Barack Obama Plazaというドライブインで休憩(行きも帰りも)。はじめは冗談かとおもったのですが、オバマ大統領の母方のgreat-great-great father(もうひとつgreatがついていたかも)がこの近くのMoneygall村の出身ということで、大統領の任期中に専用のヘリコプターでこの地に降り立ったそうです。その時のヘリコプターの写真や本人の写真が、2Fにはアイルランドにゆかりのあるアメリカ大統領の展示会場があります。本人のほぼ実物大の写真だけでなく、外には銅像も。日本も小浜市が何かすればよかったのに、と思うのですが、名前以外のつながりを見つけるのは難しいところですね。

さて、モーアの断崖。断崖の連続で直角に切り立っています。幸運にも天気に恵まれ青空を背景に太陽がキラキラと綺麗です。Walk Trailが作ってあって安全にみることができるのですが、何十メータ(アイルランドはメトリック法でメートル・キロ表示なので分かりやすい)したの海上からものすごい風が吹き上げてきて、潮くさくないのですが、雨が降っているような場所とものすごい風が海から吹いているところ(ほぼ全域か)があります。大人でも吹き飛ばされるくらいの風速で台風レベルです。

なのでフェンスよりも外にでてはいけないといわれているのですが、命知らずの人達が数多く崖の近くまで。風が反対側から吹いたり、足下が崩れたら一巻の終わりです。GoProを手にした青年が崖の外に一脚を伸ばし、その青年を家族で支えているという場面も目撃しました。Rangerと印字されたジャンパーを着た監視員もいますが、下に落ちてしまったらどうしようもないと思います。

しかし、この絶景はいままでみたことのないような息を呑むようなものでした。なぜでしょうか。明るい大西洋があるからなのか、日本海のような荒波が崖にぶち当たる荒々しさがいいからなのでしょうか。虹もかかり、風に体を揺らされながら約2時間、この風景に見とれました。

自然は偉大だということを実感させられます。新婚旅行にも絶好だと思います。

帰りはThe Fieldというアイルランド映画と乗客からのリクエストでアイルランドがでてくるPS. I love youの映画を観ながらダブリン市内まで戻ってきました。優に午後9時を回っていましたが、いい疲労感につつまれることができましした。

アイルランドは人口600万人の小さな国ですが、緑豊かな、魅力的な場所だと思います。

★今回の教訓:ブライアンの饒舌な語りに感動。しかもアイルランド英語の方が日本人には分かりやすいと思う。グローバルリンガフランカのモデルになるか。

(2019.2.18)

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オックスフォード通信(325/40)イギリス映画界

ビジュアルイフェクトを手がけるFramestoreの共同創業者のMike McGeeさんの講演会に行ってきました

これまでの講演会とは少し異なる映画界で成功を収めたクリエーターが講師でした。

マンスフィールドカレッジのレクチャーシリーズです。はじめて中に入りましたが、他のカレッジよりも一層機能的かつ近代的な構造になっていると思いました。開始時間ギリギリに到着したのですが、丁度私の前を講師のMikeさんが歩いておられました。

オックスフォードの講演会はパワーポイントが使われることもありますが、どちらかというと日本に比べるとローテクのイメージがあるのですが、マイクさんはクリエーターらしく(ただ後の質疑でタッチタイピングも出来ないしハイテクは苦手なんだと言っておられましたが)、具体的な映像を元にした分かりやすいプレゼンテーションでした。

そして何よりもVisual Effectの舞台裏を見せて頂いたのがとても参考になりました。例えば、映画「Paddington」の中でお風呂に浸かったパディントンが全身を震わせて水をはじくシーンがありましたが、はじめからVEがあるのではなくて、まずそれはモップに水を浸してそれを代用としてモップを震わせて水が登場人物の家族にびっしょりとかかってしまうシーンを撮っておいて、あとからそのモップをCGのパディントンに置き換えると言う手法を取っているとのことです。

はじめからコンピュータ上で何かを作って合成しているのではなくて、実物を媒介して最終的なビジュアルイフェクトを作っている手法が面白いと思いました。だからこそ主人公にもリアルなリアクションが見られるのだと思います。

また、映画「ゼロ・グラビティ」でも主人公のサンドラブロックをモデルに宇宙船と同じような空間を作っておいてそこで撮影をし、その中のものを後からCGで置き換えるという方法のようです。もちろん、宇宙を題材としているものではCGの割合が多くなり顔だけしか最後は残らない状況もあるようです。

これまでビジュアルイフェクトがとてもリアルだと思っていたその秘密が分かったような気になりました。現実にテクノロジーを組み合わせることによってよりクリエイティブな映像が出来上がることは何か示唆的です。テクノロジーだけでもだめで、現実だけでもダメで、そこで2つを掛けあわせることで化学反応が起きる。

具体的にFramestoreが手がけた映画のリストを見せて頂くと、ハリーポッターシリーズから最近の映画はほとんどそうじゃないかというくらいヒット作が含まれています。イギリスの産業な何?とずっと疑問に思っていたのですが、映画の屋台骨を支える技術を担っていたのですね。

オックスフォード出身の Mike さんの落ち着いた話しぶりにも何かヒントを得たような気になりました。

講演の中で紹介された教育によりリアリティをということで

も(16回も無重力を繰り返して取り直したそうです)興味深かったです。Youtubeでお楽しみ下さい。

★今回の教訓:Best experienceはどこから生まれるのか、Mikeさんが強調されたように、PhysicalとDigitalの組み合わせは相性がいいようだ。このような相性のいい組み合わせを考えてみるといいのかもしれない。

(2019.2.15)

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オックスフォード通信(324/41)How to lose a country?

本の著者自らが来られるということで超満員の講演会に行ってきました

オックスフォードのヨーロッパ研究所(オックスフォードには本当に数多くの研究所があって、恐らく全世界が研究できる体制になっているのではないかと疑いたくなるくらいです)主宰ということもあり、Discussantant(指定討論者)もフランスなどヨーロッパ各国から選ばれていました(イギリス人は1/3だけ?)。

トルコの現状を前提に書かれた小説( £10の格安で購入させて頂きました)を元にした講演会というよりは座談会だったのですが、話は ポピュリスムからブレグジット、移民、宗教と幅広いトピックについて議論されました。その中でもポピュリスムとブレグジットにどうしても話が集中するのですが「どうして人間はそれほど愚かになれるのか?」「どうして愚かな考えに人気があつまってしまうのか?」という言葉が印象的です。なぜイギリスがEUから脱退しなければならないのか、今から振り返ってみると、移民問題はあったにせよ、確固とした理由を思い出すことが難しい状況です。どうしてEU離脱の国民投票の際にボリスジョンソンのようなポピュリストに賢明であるはずのイギリス国民が扇動されてしまったのか(座談会ではここまでは言及されていません)。それは第2次世界大戦における反省とよく似たところがあるのがビックリです。

質疑応答の中で移民問題についての質問があったのですが、それに対するEceさんの回答がふるっていました。「・・・ホームという概念は以前よりもずっと流動的で幻想的なものになっているのではないか。イスと同じようなイメージになってきているのではないか。空いているイスに座るだけでそのイスは世界のどこにあってもいい。ランド(=土地)と一対一の関係が崩れてきているのでは。移民というとイギリスへの移民ばかりが問題視されるけれど、イギリス国民もまたEU諸国や世界各国に移民している。今一度、Homeという概念を再定義する必要があるのではないだろうか」うーん、確かになあ、としばらく考え込んでしまう提案でした。

と同時に、文学はこういうことのためにあるのだなと思いました。正直なところ、文学は古来から各国でリベラルアーツの根幹に据えられてきているのに、なかなかその文学の現代的な意味や価値を認識させてくれる文学者にそれほど多く出会ってこなかったので(すいません)、小説をもとにこのような議論が展開されるのを目の当たりにすると、文学はやはりすごいと思わざるをえません。虚構の世界を作り上げる意味は現実を議論するためにある、のではないかと思いました。

指定討論者の一人が「Eceさんは怒ると笑うよね」と言っておられたのも印象的でした。怒ると怒るのではなくて笑い飛ばす方がインパクトがあります。

2時間で読めるよ、といわれていましたので、週末、ダブリンへ行く機内で読んでみたいと思います。

★今回の教訓:それにしてもヨーロッパの人々は奥深く、知恵があると思う。今回のオックスフォード滞在でイギリス人やイギリスの文化・風土にも大いに感銘を受けたが、それ以上にヨーロッパという存在に目を開かされる場面が多かったように思う。改めてヨーロッパについてもっと深く知りたいと思う。

(2019.2.14)

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オックスフォード通信(323/42)自転車のチェーン

急いでいるときに限って、ということがあります。

共同研究をしているH先生とのミーティングの時間に遅れると思って、さあ自転車で7分で到着と意気込んで自転車置き場に急いで行ったところ、何かバイクの雰囲気がおかしいのです。この自転車置き場は鍵も掛かっていて外部から入ってくることは不可能なのでいたずらということはまずないのですが、おいてあった自転車のチェーンが大きくはずれていました。

少しくらいなら直せるのですが、大幅にはずれているので3分くらいで見切りを付けて、近くの(有り難い!)サマータウンサイクルに持ち込みました。油で真っ黒になった手を洗わせて欲しいと、奥のトイレで手を洗って戻ってくると元の状態に。流石プロですね。 £2お支払いしてミーティングの時間に間に合いました(といってもこのような時に限ってH先生の前の予定が伸びて結局時間が余ることに)。巡り合わせとは不思議なものです。

★今回の教訓:H先生は教育学部でも超人気の先生。でも忙しくてもいつも気さくに笑顔で誰にでも対応される誠実な姿勢には頭が下がる。私もまだまだだと思う。見習いたいものだ。

(2019.2.13)

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オックスフォード通信(322/43)Turnitup

ITサービスセンターが主宰の剽窃(Plagiarism)についてのワークショップに参加してきました。

Plagiarismは日本だけでなく、イギリス、アメリカどこの国でも大きな問題になっています。特に、アカデミックな世界では、学生が(まあ、教員も問題になっていますが)書いたレポートがどれだけオリジナルかというのは、インターネット(情報の共有)やデジタル化(情報のコピー)が発展する中で大きな問題になっています。

オックスフォードでは、Turnitup というソフトを導入してるそうでその使い方と効用についてのワークショップでした。実際に、私も本年度のゼミメンバー(18期生)が書いた卒論で試してみましたが、その威力はすごいと思いました。最初、間違えて日本語の文書を入れてしまったのですが、その場合でも日本語の論文データベースと照合してどれほど引用されているかと%で表示してくれます。

もちろん、剽窃と言っても、きちんとした手法を取っていれば(引用、文献の明示)問題ないのですが、本文中の文章がどれだけ本人によって書かれているかが分かるのが面白い所です。

J先生はワークショップ後も使える設定にしておいてくれた関係で、17名全員の卒論をチェックすることができました。25%未満であれば、全く問題なしということですが、7%~16%の間で全員収まっていました(安堵)。と同時に卒論の単語数も自動的にカウントしてくれるのですが、平均で9650 wordsも書いていることにビックリしました。これは表紙からレファレンス、アペンディックスまで全て含んでの単語数ですが、3000 words以上という条件を3倍以上オーバーしていることに改めて衝撃を受けました。よく頑張ったのですね(卒論の個々の評価は卒業式で、卒論と一緒にお返しします)。

ちなみにこのTurnitupは大学など学校単位でないと契約できない仕組みになっているようです。日本では関学が加入しているようです。

★今回の教訓:レポート評価でインターネットからコピーしたかどうかなどよく大学でも問題になるが、「・・・と思う」ではなくて「・・%」と数値で明示しなくてはこれからは学生を納得させられないのではないか、と思う。

(2019.2.12)

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オックスフォード通信(321/44)高等教育についてのセミナー

本年はオックスフォード大学・教育学部が100周年記念ということで力の入った講演会が時々はいっています

本日は、イギリスの大学進学(高等教育)の現状について、ヨーク大学のP先生が分かりやすく、具体的な数値をもとにお話になりました。ほぼ予測はついていたにせよ、大学進学と親の収入の相関関係は高く、高等教育の公平さという点で問題があることが明確に提示されていました。その傾向は年々ハッキリしているようで、奨学金や政府からのサポートが追いついていない状況です。

それは日本でも同じ状況が生まれているわけですが、興味深かったのは、大学院になると「U字カーブ」を描き、親の収入の影響は一旦下がり、また博士課程になるとあがるという点です。学部を卒業して更に大学院にまで進学する学生はそれなりの高い志と能力が必要となるということなのでしょう。

いつもの講演会と同様だろうと思って、5分間に会場に到着したのですが、すでに座席は満杯、私よりも後から来た人は立錐の余地もないくらいの混雑でした。それだけ関心が高いということなのでしょう。

最後に提案として、今後の大学入試では、郵便番号で地域の差(地域によって貧富の差がある)も縮めていく必要があるとされていていたのは興味深かった点です。

★今回の教訓:学費が一番の問題になる点だが、イギリス人で £9000(約130万円)、EU加盟国で・・・その他の外国人で・・・と、国籍別に分けている点も問題ではないかと思う

(2019.2.11)

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オックスフォード通信(320/45)Baftas

72nd The British Academy of Film and Television Arts (Baftas) 授賞式が行われています

アメリカのアカデミー賞のイギリス版です。BBCが生中継をしています。雰囲気はアメリカの授賞式よりも少し控えめですが、イギリスらしく落ち着いた雰囲気で進められています。

観ていない映画も音楽賞、衣装賞などを受賞していますが、注目していた音楽賞はボヘミアン・ラプソディ、主演男優賞は同じくボヘミアン・ラプソディのRami Malekが受賞しました。

映画の熱演からも当然のように思います。受賞スピーチでRami はアウトサイダーの自分が偉大なアクターの仲間入りが出来て光栄だと言っていたのが少し意外な感じがしました。両親がエジプトからの移民という意味で言っているのでしょうか。彼を最初に見たのはトムハンクスの「Larry Crowne」でのSteve役です(最初はなかなかこの2人が結びつきませんでした)。

途中ではスピーチに、ウイリアム王子(Duke of Cambrige)も登場するなど見ていて飽きさせません。また今年亡くなった映画人では、日本の高畑勲監督も紹介されていました。

作品賞の「Roma」など見ていない映画も多いので是非機会を見つけて見てみたいものです。

★今回の教訓:イギリスのアカデミー賞は何か品格を感じさせる。いい演出だと思います。

(2019.2.10)

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オックスフォード通信(319/46) YarntonとWoodstock

アンティークにそれほど興味があるわけでもないのですが、オックスフォード近郊のヤーントン(Yarnton)まで出かけてきました

オックスフォード周辺に限らずイギリスにはアンティーク・センターなるものがあります。そこでは、木製製品から金属製のもの、服飾、装飾品からカレンダー(昔の・1989年のサンダーバードのカレンダーを見つけました!)から切手、葉書、トランプ、ロウソク、お皿、カップなど人間の生活に関連するものであればありとあらゆるものが売ってあるといっても過言ではありません。もちろん、そこには数は少ないですが、本も売ってあります。

春にお世話になったビアトリクス・ポターの専門家のK先生にいろいろと教えて頂いたお陰で、ピーターラビットにも興味が芽生えたのですが、そのピーターラビット関連の絵の額や絵本も売ってありました(残念ながら2000年以降の出版であまり価値がありそうではありませんでした)。

1時間ほど60軒もあるという店(コーナー)を冷やかした結果、歴代の王・女王が一覧で分かる古本と小さなピクチャーディクショナリーを購入しました。

来るときには嵐のような天気も帰りには青空が広がっていました。さらに近郊のWoodstock(ウッドストック)まで足をのばすとブレナムパレス宮殿側に落ち着いた街並みが広がっていました。

★今回の教訓:イギリスは郊外も美しい。特に雨上がりの青空はとてもいい。

(2019.2.9)

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オックスフォード通信(317/48)インフルエンザは流行しない in UK

オックスフォードには学生が一杯ですがインフルエンザにかかっている人を目にしません

もちろん、インフルエンザにかかっている人は出てこないので目にしないのでしょうが、日本のように爆発的に流行しているというニュースも聞きませんし、回りでも感染したという話をほとんど聞きません。

これはひとえに、イギリスの雨の恵みだと思います。日本の冬は乾燥しているのがあたり前ですが、イギリスでは毎日は言い過ぎですが、2日に1回はどこかで雨が降っています。といっても日本のような振り方とは異なり、短い時間さっと降るという感じで傘をさす程でもありません。運が悪いと自転車を乗り始めたときには降っていなくても途中で降られるということがあります。

昨年夏の小雨で枯れてしまっていた芝生もいつの間にかどの場所でも復活しています。これは誰かがが水をまいたのではなくて天の恵みなのですね。冬なのにどこも芝生は色を塗ったように青々としています。

当然、湿り気も多いので、インフルエンザの菌が空気感染する率も減ってくるのだと思います。12月末から珍しく風邪を引いてしまったのですが、このような風邪引きはあるにしても、インフルエンザが大流行するということはないようです。

図書館で咳をしている人もいますが日本のようにマスクをしている人はいません。大学院2回生の千代間さんがマスクについての国際比較を研究していますが、なるほどと思います。

地震もなく台風や土砂崩れのような大きな災害もないイギリス。おまけにインフルエンザも花粉症もないのですから、外的条件としてはとてもいい環境といえるのでしょう。

★今回の教訓:インフルエンザが流行しないだけで大学の活動も随分円滑になる。病気が流行らないのはいいことだ。

(2019.2.7)

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オックスフォード通信(314/51)National Gallery

ロンドンのナショナル・ギャラリーに行ってきました

イギリスが寛大だと思うのは、大英博物館にしてもこのナショナル・ギャラリーにしても入館料が無料ということです。最も最近ニュースで報じられたように、大英博物館のモアイ像を返却して欲しいとモアイの州知事が涙ながらに訴えたように、ロゼッタストーンにしてもこのモアイ像にしても大英博物館の多くの展示物が往年の大英帝国が各国で略奪してきた事実は覆い隠すことができないので(この博物館で展示してあるお陰で保存状態がよく現存しているという擁護論もある)、無料というのはある意味当然かもしれません。

さて、ナショナル・ギャラリーのお目当ては多くの人と同様にゴッホの「ひまわり」です。ナショナルと名前がついている用にほぼ全体はイギリスの画家の作品が展示してあります。例えば、ターナーの作品は独特の優しさと風景との一体感があって好きです。ということもあり、ピカソやルノワール、ドガなどのイギリス人ではない画家の作品が一部屋にまとめて展示してあります。これはナショナル・ギャラリーの大きな特徴です。

他のイギリス人画家の展示は天井も高く仰々しい素晴らしい展示室にあります(作品よりもその部屋の建物の様子の方がインパクトがある感じがする)。しかし、ゴッホなどの作品をみるのにはこれほど適した美術館はないかもしれません。何しろ一部屋で、見たい絵が全部見れるのですから。

この部屋でも一際人だかりが出来ていたのが、もちろんひまわりです。人が途切れません。私は真ん中に置いてあるチェアに腰を下ろし30分くらいボウッとこの絵を見ていたのですが、この絵には不思議な魅力があることに気づきました(2020年に世界初のナショナル・ギャラリー展として東京と大阪で展示会が開催されるとのことですが、このように長時間座ってみることはここでしかできない贅沢かもしれません)。

まず、黄色の向日葵に同系色の金色のバック、テーブルも黄色系を少し濃くした茶色です。特に、向日葵に金のバックはないだろうと思いますが、そうすることによって向日葵の明るさと限界がうまく示されているように思いました。ひまわりをよく見ると10個以上の房があり、真っ盛りのものも、もうすぐ咲く蕾のものも、もう峠を越えて頭が下がっているものもあります。でもひまわりとしては不滅の明るさを証明しているようでもあります。ここにひまわりの真実があり、ゴッホはその真実を上手く絵で表現しているのでしょう。

その横にはゴッホが亡くなる年に書かれた地面の草と花、そして蝶々が描かれた絵が掛けられています。この絵はそれほど有名なものではないのでしょうが惹きつけられるものがありました。何もない草の生えたただの地面ですが、ゴッホはそこに何かを表現したいものを見つけたのでしょう。それは恐らく、どこにも、生があるということなのではないでしょうか。地面を緑一杯にする草、花。それは地面とつながっているからこそ強い生命力がある。ゴッホは本能で描いたのでしょう。描かざるを得なかったのでしょう。その横のドガは踊り子の姿を多く描いています。彼らに多分「何故?」という質問は当てはまらないのでしょう。描きたいから描く。でもそこには描きたいと思わせる何がある。それを上手く表現できたとき、このような多くの人を集めるのでしょう。

描きたいから描く、そこに言葉にできる理由はないと思います。丁度、写真を撮る時に、これは!と思う直感と似ているように思います。帰国までにもう一度は来てみたいと思いました。

★今回の教訓:ひまわりはやはり良かった。

(2019.2.4)

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オックスフォード通信(313/52)Tea

イギリスに来てから外ではコーヒーではなくティーを注文する事が多くなっています

日曜日、仕事の合間に、CotswoldsのBurfordまで昼食を兼ねたアフタヌーンティーをしようとでかけました。2日前の雪がまだ残っていてA40(ハイウエイ)の片側車線や側道にはまだ雪が残っています。このような状況でも、相変わらず私以外の車は時速120キロ以上で飛ばしていきます。

Burfordはお気に入りのコツウォルズです。もう5回目くらいになるでしょうか。まず、近い。Door-to-doorで30分で到着です。次に街並みが何度見ても飽きないくらい綺麗。坂道に家々が並んでいるので、到着する際、坂の上から街並みを見下ろすことになります。恐らく100年前と変わらぬ風景だと思います。そして、Huffkinsの本店がある。ここのスコーンはイギリスに来てはじめて美味しいと思ったものです。

この日はHuffkinsのドアを開けると満席。でも窓側の席がすぐに空くとのことで、すぐに通してもらいました。通りを眺めながら、Huffkinsでは2番目に軽い(2段)アフタヌーンティーを注文。問題はティーの種類。前回はアッサム、前々回はアールグレイ。今回は、少し変わったところで、Girlie Greyをお願いしました。これはレモンなどいろいろなフレイバーがミックスしてあるのですが、味は少し甘さと酸っぱさが入り交じったものです。写真のようなポットに入れて出してくれますので(今回はお願いしませんでしたがお代わりのお湯も無料で頂けます)優に4杯は頂くことができます。最初はストレートで、2回目はミルクを入れて(ミルクを先に入れてからティーの順が正統らしい)、3回目はシロップを入れて(あまり甘くないので結果的に沢山いれることに)、4回目はもう一度ストレートに戻って、などいろいろと楽しむことができます。

頂きながら、毎回思うのですが、水のせいでしょうか、コーヒーよりも断然ティーの方がイギリスでは美味しいのです。もし、私がこれからイギリス文化を研究するとしたら「なぜイギリスではコーヒーよりもティーの文化が発展したのか」をテーマにしたいくらいです(もう解明されているのかも)。

ここでティーを頂くと頭もスッキリして、また仕事がはかどります。日も長くなってきました。午後5時くらいまでは明るいです。そろそろ春の声が聞こえてきそうです。

★今回の教訓:日本では滅多に見ないが、アメリカのGoundhog dayの伝統行事をニュースでしていた。日本の節分など、この立春前後には世界中に興味深い伝統行事がある。

(2019.2.3)

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オックスフォード通信(312/53)脱力系クラッシック・コンサート

夜、7.30から近くのチャーチで開催されたコンサートに出かけてきました

歩いても10分少々なのですが、あまりに寒いので “Return Ticket”(往復券)を買ってバスに乗って出かけてました。Linton Roadにある教会ですのでサマータウンからは目と鼻の先という距離です。オックスフォードのバスには、大きく3種類あって、”Single Ticket” (片道券)、“Return Ticket”(往復券)、それに“Day Ticket”(一日券)です。この順に料金があがっていくのですが、3回バスに乗るなら断然一日券がお得です。と言うのも、イギリス的合理的な発想なのか、この1日というのが24時間になっているので、例えば、2月2日の午後7時にチケットを購入すれば、翌2月3日の午後6時59まで有効ということになります。ちなみに、オックスフォードからヒースロー空港やロンドン・ビクトリアステーションに行く場合には、信じられないのですが、片道チケットと往復チケットの料金差が £2くらいしかないので、往復する気なら(まあ空港に本人が出かける際には片道チケットということが多いですが)リターンチケットを買うべきです。

さて、予約大国のイギリスなので、席がなかったらどうしようと思い、Webのアドバイスに従いテキストで予約を申し込んだのですがなしのつぶて。少し早い目に行こうと教会に着いたのが25分位前です。少し愕然としました。教会内には多くの席が用意してあったのですが前の方にパラパラと人がいる程度。ピアノの独奏があるので前2列は空けておいてね、と言われたのですが、どこにでも座れる状況。これは予約の返事も来ないはずと。

料金は £7と思って、自信をもって二人分で £15渡すと怪訝そうな顔をされます。そうか、お釣りは献金しろということなんだなと思って言いかかったところで、一人 £10なので足りないと。

さて、leader(イギリスではコンサートマスターのことをこう言います)が入場して、指揮者の女性が入ってくると演奏の開始です。最初はメンデルスゾーンです。耳を疑いました。全然、音程が合っていないのです。専門家でない私でもそれくらいハッキリ分かるハズレ方です。どおりでオーケストラが最初に行う音合わせをしないはずです。そのままメンデルスゾーンは終了。2曲目のベートーベンピアノコンチェルト4番はピアノの独奏の男性ピアニストが登場。これは流石、ピアニストが上手い。するとどうでしょう、オーケストラ(一応フル編成ですが、人数は通常の半分くらい)の音程も合ってくるのです。不思議なものです。

休憩時間にはワインのサービス( £2)もありこれは後半が期待できると思った途端、後半はまた最初と同様にガタガタです。ただ、不思議なのは演奏している人達に悲壮感は全くなく、喜々として楽しそうに演奏していることです。中には足を組んで演奏しているビオラ奏者の女性もいます。

この雰囲気どこかで見たことがある。どうです、夏の脱力系ドッグショーです。素晴らしいパフォーマンスをする事以上に参加することが重要なのです。それが分かってからはなるほどと思いながら最後まで演奏を楽しませて頂きました。聞いている方も怒る人は一人もなく、休憩時間にも奏者と談笑しています。もちろん、アマチュアの演奏者なのですが、一人1500円くらいの入場料も取っています。日本ならきっと怒ってくる人がいるだろうなと思って聞いていました。

論理は飛躍しますが、民主主義でもドッグショーでもオーケストラでもまず参加することが重要なのです。これは我、同志社女子大学の大学祭EVEにも当てはまります。「見に来た」人の中には他の大学の学園祭と比較して活気が少ないことに不平をいう人がいます。特に、在学生。でも、「実際に参加している人」はこれほど楽しい大学祭はありません。

おなじなんだな、と思いながら演奏を楽しませて頂きました。イギリスにはシリアスなものもありますが、このおうな脱力系のパフォーマスがよくあるように思います。そこには演じている人とみている人の距離が近いのもいいところです。

実際、この日ほど近くでピアニストがピアノコンチェルトを演奏するのを見たことがありません。いい経験をさせて頂きました。

★今回の教訓:脱力するといいことが見えてくる。

(2019.2.2)

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オックスフォード通信(309/56) オックスフォードの不況

オックスフォードの目抜き通りはCornmarket Streetといいます

イギリスに到着した頃はこの通りもぎっしりと店が連なり賑わっていましたが、最近、閉店が目立ってきたように思います。一時的なものでしばらく経てばまたその賑わいを取り戻すのかもしれませんが、MovedとかOur new shop is located … という張り紙のある黒い壁を見ると少し考えさせられます。

日本と違って法律的な手厚い保護があるのでしょう、日本ではあまりお目にかかったことのないような小売り店がこのコーンマーケットにはずらっと並んでいます(と言ってもよく見るとロンドンにもある有名店も多いです)。丁度京都の新京極のようにブラブラと歩いているだけで楽しい気分になります。Waterstoneの本屋さんの後に、コーヒーショップや文具店、オックスフォードの土産物屋さんと冷やかして歩くのは楽しいです。少し先にWestgateショッピングモールがありますが、そことは質の異なる楽しさがあるように思います。

それは敷居の低さ、shop assistantsとの会話、気軽さ、などひと言で言うとコミュニケーションがあって、User Friendly なのでしょう。通りにはホームレスの人のギターの音色が一日響いています。

コーンマーケットはオックスフォードの街には不可欠な要素だと思います。

★今回の教訓:歩いているだけで楽しい通りがある街はいい。インスピレーションが湧いてくる.

(2019.1.30)

オックスフォード通信(307/58)Costa

オックスフォードで一番よく行ったコーヒーショップは間違いなくCost(コスタ)です

フラットのあるサマータウン。ここにはいろいろなお店がそろっていてほぼここだけで生活できるくらいですが、コスタは重要なファンクションを担っています。何しろ、昨年7月まで真向かいにあったスターバックスを撃退したほどですので(客の入りはコスタが12とするとスタバは4くらいでした)魅力的なカフェなのだと思います。

明るさは適度、何時間いても文句は言われない、そして一番不思議なのは一度として座れなかったことがない。一杯なのですが、なぜか座れます。これは恐らく客層が厚く、時間帯で上手く入れ替わっている体と思います。例えば午後4時から5時くらいは学校帰りの中高校でごった返します。ワイワイとうるさい限りですが、5時を回ると家に帰らないと怒られるのかピタッといなくなります。また午後3時から4時くらいは子連れのお母さんが目につくことが多いです。彼女達も午後4時くらいになるとピタッと帰ってしまいます。

値段設定はスタバとあまり変わらず、カフェラテが £3弱(450円くらい)ですので安くはありません。用事で一緒になるイギリス人のPさん自信はコスタはうるさいのあまり好きではないと言っていますが、イギリス特にイングランド地方はコスタの天国のように思います。

冬はほっとチョコレート(=ココア)、それ以外はカフェラテ(ミルクに少しのコーヒーを入れる:日本とは分量が逆)、案外ティーも美味しい。パブとは趣きが異なりますが「昼の社交場」として重要な役割を担っているのがコスタなんでしょう。

★今回の教訓:教会、パブ、コスタ。これがイギリスの街の3つのマスト、というと怒られるかもしないが遠からず当たっているかも。

(2019.1.28)
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オックスフォード通信(306/59)Witney

コツウォルズと言われる地域でオックスフォードから最も近いのがウイットニー(Witney)です

自家用車で20分、道が混んでいても30分あれば到着します。オックスフォードの郊外になりますので、ここに居を構えて大学まで通っておられる先生もいらっしゃいます。高速が無料ということもあり、少し気分転換に出かけてきました。

A40を西に少し走るともうウイットニーへの看板が見えてきます。と同時に独特の薄ハチミツいろで統一された街並みが点在します。小さな街ですが、落ち着いた雰囲気です。と同時に、教会、パブ、銀行、スーパー、商店街とミニオックスフォードという感じは否めないものの、ここだけで生活できるものが揃っています(イギリスはどこに行ってもその街で生活できるようになっているのが素晴らしいです)。

日曜日はSunday roast をメニューにしているパブが多いのですがカフェ・レストランは通常メニューのようです。久しぶりにバーガーを頂きました。すると必ず、Do you need something?と聞かれるので、Ketchup と言うことになります。無くても十分美味しいのですが。

回りは夫婦、家族連れ、又は友だち同士で集まっているグループです。日曜日の昼下がり少しこのような落ち着いた街で美味しい昼ご飯を食べるのもいいと思います。人が少なくても商店街やこのようなお店が健在であるところがイギリスの伝統が守られている秘密なのでしょうか。田舎に住みながらも高い水準の生活ができるのは理想的な生き方かもしれません。

日本でもそのようなライフスタイルができるようになるといいものです。

★今回の教訓:都会=高い水準の生活、と画一的にならないところにイギリスという国の底力を感じる。

(2019.1.27)
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オックスフォード通信(305/60)Deddington

アンティークはイギリスでかなりの支持を集めているようです

BBCでも他のチャンネルでも頻繁にアンティーク特集を行っています。イギリスでは明確な定義があるようで、アンティークとは100年前以上のものをいいそれよりも新しい例えば50年くらいのものはビンテージというそうです。

オックスフォード周辺にもアンティークセンターというものがあります。センターと言っても日本的にはショッピングモールのようなところに沢山のコーナーがあってそこに所狭しとありとあらゆるアンティークが並んでいます。

センターはシステマティックに組織されていて、レジは一箇所、お店の出展者は基本的にその場にいない(時々品物の並び替えなどには来ているよう)で売り上げから一定額をセンターの経費(レジなどの人件費)を差し引いたものが出展者の利益になるようです。あまり(というかほとんど)アンティークには興味がないので(なぜ古いものに価値があるのか基本的に分かっていない)このような場所に来ると探すのは古本の類です。1960年代のネイティブの子ども向けのピクチャーディクショナリーなどは見ていて面白いので思わず購入してしまいます。時代は変わっても人間の脳の構造は100年くらいでは変わっていないと思います。モードはもちろん、紙からデジタルと変わっても情報が入力されてその処理される方法はほぼ同じだと思います。その意味では1960年代に絵と文字を合わせて言葉を覚えていた方法などは現代にも通用するのではないかと思います。

本日は、Deddington のアンティークセンターに行ってきました。ここはセンターという名前がついていますが、全くの個人経営で他のセンターとはひと味違います。ブタの貯金箱があったので買おうかと一瞬おもいました。中にはすでにじゃらじゃらとお金が入っています。係の人に聞くと、幾ら入っているか分からないけど、Suprise!と盛り上げてくれます。でもそのような不純な動機で買うときっといいことがないので止めておきました。

Deddingtonのアンティークセンターは支配人が年なのでもう店をたたむとおっしゃっておられました。その顔には長年アンティークを扱ってきた誇りと自信と満足感が見て取れました。仕事の種類に関わらずひとつのことを追及するとそのような顔になるのだな、と少しうらやましい気持ちになりました。

近くのコーヒーショップで遅いランチを済ませ(自家製のグラタンが美味でした)帰路につきました。

★今回の教訓:イギリスの郊外にある小さな街は独特の魅力にあふれている。街並みというよりはそこに集う人達がゆったりと豊かな生活をしているからかもしれない。

(2019.1.26)
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オックスフォード通信(299/66)Burford

Cotswolds(コッツウォルズ)と呼ばれる地域があります

このブログでも何度も取り上げていますが、オックスフォードから最も近くてかつしみじみといい場所となるとBurford になります。車で30分くらいドライブすると到着するので、この日曜日にも丁度若ゼミ18期生の追いコン用のビデオ作成が佳境を迎えていましたが、気分転換に出かけてみました。

もう3度目になりますが、来る度に新しい発見があるいい街です。何しろ、バーフォードへ入るラウンドアバウトを曲がるとそこは坂道の頂上でそこから坂に沿って街並みが一直線に広がっています。よく言われるコッツウォルズのハチミツ色の建物が温かくビジターを迎えてくれている気持ちになります。

最もこの通りは通り抜けて他のコッツウォルズの街に繋がっていますので、車の行き来は多く、道路沿いの店に最も近い駐車場には中々止めることが出来ません。

この日も少し遠くの駐車場に車を駐めて、ゆっくりと街並みまで歩いてみました。どこを切り取っても雑誌の表紙にできるような感じです。パリとはムードが異なりますが、ユトリロが描いたらいい味の絵画になる感じです。

この日は(も)お気に入りのHuffkinsに入り、お昼を食べていなかったので、思い切ってアフタヌーンティーを注文しました。といってもフルバージョンではなくて、少し簡略版です。一人、 £12ですので日本円で大体1500円くらいです。サンドイッチはサーモンなど3種類からチョイスができたのですが、いわゆるBLT (Bacon Lettus Tomato) のサンドイッチを。それにスコーンが1つついてきます。スコーンにはストロベリーのジャムとたっぷりの生クリームが。お茶は、いつもアールグレイなのでアッサムティーにしてたっぷりのミルクと温かいシロップを入れて頂きました。知っている人は知っているのでしょうが(イギリスに来るまでティーにはほとんど興味がなかった)このアッサムティーはミルクとの相性が抜群にいいですね。少し大きめのポットで持ってきて頂いたので軽く4杯はミルクティーにして頂きました。

最近、イギリスの食事に対して厳しめの私ですが(年末にスペインとパリに行ってからです)、このアフタヌーンティーは依然として素晴らしいです。スコーンがパサパサで美味しくない店もあるのですが、このHuffkinsのスコーンは香ばしく、よく極評されるような口の中の水分を持って行かれることもなく、ジャムや生クリームといいハーモニーを醸し出します。

ゆっくりとお茶を飲み、何度も何度も継ぎ足し、大きめのサンドイッチを食べ終わると、日が長くなってきたとはいえ、もう薄暗くなってきます。

コツウォルズで頂くアフタヌーンティーは人を幸せな気分にしてくれます。

★今回の教訓:気分転換にコツウォルズ、などというと怒られそうだが、車を譲って頂いたK先生は毎週末、出かけておられたそうだ。最初その話を聞いたとき、まさかと思っていたが、実際何度も通ってみるとまたいきたくなる、不思議な場所だ。コツウォルズ。

Huffkins は商売上手。アフタヌーンティーの精算を済ませると、このレシートを横の店に持っていくと紅茶など10%引きになると。ついつい割引商法に乗せられてマグカップを購入させて頂くことに。

(2019.1.20)

オックスフォード通信(298/67)ついにオックスフォードでラーメンを食す

イギリスにきてはじめてラーメンを食べました

もちろんインスタントラーメンはフラットで何度も食べていますが、外食で何度もチャンスがあったのですが、これまで全て見送ってきていました。

オックスフォードにはウエストゲートというショッピングセンターがあり、そこにはSHORYU(昇竜)というロンドンを中心とするラーメンのチェーン店が入っています。あまり禁断症状は出ていないので、通りかかった際に値段をみると日本の2~2.5倍の料金(約1800円くらい)なのともともとあまり好きではない博多豚骨ラーメン風であることから特にいくこともないか、と思っていました。

オックスフォードには日本料理専門店として2店あります(K店とE店)。その内、K店はNISSAN Instituteの近くにあるのでその前をよく通りかかっていましたので雰囲気が割と分かっていました。とんかつや味噌汁など取り立てて魅力的でもない感じでした。一方、E店はオックスフォードの中心部から少し東に行ったところにありお昼時など大行列でメニュー云々よりも行く気にもなれませんでした。

ところが他の料理はそれほどでもないが味噌ラーメン(ピリ辛・ポーク)が絶品であるという行った人の話(日本人)を小耳に挟みました。これは・・・と触手が動き出しました。

行ってみると(実は以前に一度行ったことがあります・その時は刺身定食を注文)案の定、店の外までのまあまあの行列。と思ったら、中でも待っている人がいる。しかし流石日本料理店で手際が良く、テキパキと料理が出る→終わった人の片付け、が繰り返されそれほど待たずに順番がやってきます(10分くらいの待ち時間;問題はカフェか小料理屋と勘違いしてちびちびご飯を食べたり少し残しておいて話し込んでいる、主にヨーロッパ・イギリス系のお客さん)。

さて、座るとすぐに注文が聞かれ、同時に支払いも済ませます(イギリスでは本当に滅多に見ない手際の良さ、素晴らしい)。更に待つこと5分くらいでラーメンが運ばれてきます(お客さんの半分以上はアジア系、中国・韓国からの留学生風、日本人はほぼなし)。

絶品です。

スープの完成度といい、麺のしなやかさといい、ラーメン専門店として出店しても世界のどこでもやっていけるだけの質の高さです。もやしなどの食感も久々。味噌とピリ辛がうまく融合しています。久々に日本のラーメンを食べた、という満足感とどこからともなく沸いてくる気力を感じます。食事は重要だと思います。単に食べるだけでなく、意欲に影響してきます。これなら少し並んでもまた食べてみたいと思います(他のメニューはそれほど魅力的に映りませんが)。

美味しいラーメンを頂いたと思います。

★今回の教訓:日本料理はオックスフォードでも大人気。この店でラーメンを食べている人もチラホラいるが、箸使いの問題か、ヨーロッパ系のみなさんは少し敬遠気味か。

(2019.1.19)

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オックスフォード通信(295/70)イギリスの合理性

Costaはよく通っている喫茶店です

おそらくこの1年間、1週間に必ず1度は足を運んだ所だと思います。

ジッと観察していると面白いことがいくつもあります。まあ、トイレは1つしかなくてみんなで譲り合ってきれいに使っているところなどは日本と同じだし、席取りは基本的に中高校生以外はしないので、飲み物を手にしてから座る場所を探すことになりますが、大抵どこかには座れるのが不思議です。

これはカスタマーではなくて店側の行動ですが、日本では絶対にしないと思うのが、この写真のように閉店1時間以上前から掃除機をかけ、テーブルをきれいに拭いて、かたづけてゆく事です。この写真の横には私がいますがそんなことはおかまいなしです。音がしようがホコリがでようが(掃除機なので出ます)着々と片付けてゆきます。

きっと計算しているのでしょうね。客数が少なくなってきたので、奥から閉鎖してゆこうと。でも大抵奥の方が落ち着くのでそちらにいきたい客もいる!

このあたりがイギリスの合理性だと思います。キチンとした、いや説明できる理由があれば、実行してゆく。このあたりは案外見習うべき点かもしれません。

★今回の教訓:単に自己中心的だけなのかもしれない。

(2019.1.16)

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