オックスフォード通信(228)i-Seminar Winter Overnight Special(インターネット関連編)

冬合宿に同志社びわこリトリートセンターに来ています

この時期の合宿は若本ゼミの伝統行事で3期生からスタートしていますので、今年で実に16回目となります。さて、もちろん生身では参加できませんので、インターネットの接続状況が一番の気がかりでした。

この18期生は春合宿(本年3月)に一度来ていてWifi接続状況がよくなかったことをTAをしてくれているKさんが私にリマンインドしてくれました。そこで有線LANケーブル接続を考えたのですがMacBookの問題点はUSB-Cの口が一本しかないことです。有線と充電、最低2本のジャックが必要となります。そこで購入を検討したのがUSB-C用のアダプタです。

最終的にはSatechi V2 マルチ USB ハブ Type-C パススルー(充電 4K HDMI出力 カードリーダー USB3.0ポートx3)というものでした。これに更にミニジャック用(Type c 変換 アダプター ジャック 変換 ケーブル 2 in 1 イヤホン 充電 アダプター タイプC 3.5mm ヘッドホン 変換 ケーブル 通話対応 音楽聞きながら充電 (シルバー))を購入し、Bluetooth対応のBOSEスピーカー(研究室配備済)がつながらない際に有線で出力できるよう万全の体制で臨みました。

結果として有線LANはマックではつながらない(リトリートセンターの問題)、スピーカーへの優先接続はそもそもミニジャック用のアダプタがUSB-Cアダプタに上手く接続できないということで今回購入した2点はほとんど出番がありませんでした。

ただ、Wifi接続は素晴らしく向上していて大学で接続するよりも安定していました。2日間、約9時間のセッションで止まったのは2-3回のみという優れものでした。音声は無事、Bluetoothから出力できたのですが、Facetime-Bluetooth接続の問題点も出て来ました。それはBluetoothスピーカーから音声を出力する際、大学の教室で行っているApple TVと比較して1秒程度のずれが生じることです。すると、私が話す(この時はオックスフォード側Macのスピーカーは自動的にOFF)→リトリートセンター・・・ズレ・・・1-2秒経って私が話をしたことがBluetoothスピーカーから流れる、すると毎回ではないのですが、この自分の声がリトリートセンター側で話をしたこととしてリトリートセンター→オックスフォードへ送信されるという状況が生まれてしまいました。

手短にいうと、自分で話したことを聞きながら次の話をする、自分が話をしたことを1-2秒後に聞きながら話し続けるという奇妙な状況がうまれてしまうということです。これはとても話しにくい。特に、英語で話をしていると、自分の話した英語をつい、聞いてしまうので話し続けられなくなってしまいます。この奇妙な状況はまた別の目的で利用することもできると思うのですが、究極の選択として、自分が話をしている時にはスピーカの音量をゼロにするようにしていました。

こうすると話し続けることはできるのですが、聞いている人の反応が全く判断できずこれもまた話しづらい事実を認識しました。

とはいえ、最初はインターネットで参加することすら駄目だろうと思っていましたので大成功といっていいと思います。
こうやって合宿ですらインターネットで参加できる時代になったのだと、先日のCerf さんの講演を思い出していました。

(2018.11.10)

★今回の教訓:コミュニケーションしている際には自分の話した声を0.000X秒くらいのズレ(骨伝導)で聞きながら話をしているが、インターネットを介すると時にその誤差が大きくなりコミュニケーションできにくくなる。f:id:wakazemi:20181114011956j:image

オックスフォード通信(223)i-Seminar 第22回目: 冬合宿の準備

いよいよ今週末は伝統の冬合宿、その準備のセッションとなりました

ワカモトゼミでは3期生よりこの11月の時期に冬合宿と称して(3-4回生の夏合宿は主としてレクレーション [本年度は私が不在でもゼミメンバーでBBQに出かけていました。さすがです]、春合宿は4回生の卒論の準備、そして冬合宿は卒論全体の包括的な発表の場となります)同志社びわこリトリートセンターの特別室をお借りして合宿を行っています。

過去のさまざまな思い出が去来しますが、この冬合宿はどの期も思い出深いものがあります。時期もいい頃で比良山山系の紅葉が綺麗な時期でもあります。

今年はついにiSeminar合宿としてインターネットで私も参加することになっています。センターのWifiは春合宿時に(TAのKさんがよく覚えていてくれました)接続が悪かったため、MacBookのひとつしかないType-C USBのアダプタを購入しました(アマゾンがあるのでイギリスから日本のアマゾンに注文→同志社女子大学事務室に到着→TAのKさんがピックアップといい連携が取れています)。

本日の後半のゼミで試してみましたが、アダプタを付けてもスルーでUSB-Cを通して充電できることがわかりました。また従来から研究室配備の BoseスピーカーにBluetooth経由で接続も確認。

春学期はこのチェックなどに時間がかかりましたが、TAのKさんを中心にゼミメンバーのAさん、Mさんがよく動いてくれるのでテキパキとチェックも進みます。Boseスピーカーの特徴は「時差」です。Apple TVやHDMIと比較して転送に1-2秒の時間がかかるようで、自分が話した音声を一緒に聞く感じがします(Apple TVなどの時には自分の声はエコーのように聞こえることはありません)。多少の問題はありそうですが、何とかびわこリトリートセンターでもiSeminar冬合宿が実施できそうな目処は立ちました。

さて、本日もFacetimeは3度、LINEビデオも3回フリーズしました。少し気恥ずかしいのはフリーズした際に再接続するようにLINEにメッセージを送るのですが(同志社女子大学側はフリーズしていることに気づかない事が多い)、間違って1回前のメッセージのやりとりをしていた人にそのメッセージを送ってしまうことが有ることです。以前はAさん、本日はTAのKさんに送っていたことに後から気づきました。

iSeminarでは教師の役割だけでなく、大げさにいうとディレクターやADの役割も一人でこなさないといけないところが難しく面白いところです。

いよいよゼミは卒論タイトルを決め、天王山のChapter 5(Discussion)に入ります。これが終わると大学は学園祭、EVEです。そこまでに卒論のめどを付けなくてはいけません。

Now is the time! です。

(2018.11.5)

★今回の教訓:人生にはここぞという時があるものです。気合いだけでは乗り切れませんが気合いがなければ乗り切ることもできません。f:id:wakazemi:20181105204413j:image

オックスフォード通信(217) i-Seminar 第21回目: データ分析結果発表

Chapter 3 & 4のプレゼンテーション後半戦でした

本日は15分くらい前に接続を完了して頂き(ありがとうございます)準備万端だったのですが、ゼミが始まっていざというところで、Facetime がフリーズ。その後何度か同じ状況(接続→しばらくするとフィリーズ→接続)が続いたため、LINEビデオに切り替えてのゼミとなりました。

LINEビデオでもBluetoothイヤホン(Air Pods)も使えることもわかり、その後は何度かフリーズしましたが、LINEの場合にはすべてがフリーズするのではなく、映像が消えて音声のみになる→接続を維持したまま映像を復活することができることが分かりました(今日だけのことかもしれません)。

さて、本日でChapter 4「データ分析結果)の発表が全員終わったのですが、過去のゼミの中で最もペースが速い状況です。過去最もスムーズに進めることができた16期生のペースも上回っています。これは私が日本にて普通にゼミを行っていたらこうはなっていなかったかもしれません。双方(ゼミメンバー・教員)にある程度の危機感がいつもあるのでいいペースで進めることができているのかもしれません。甘えがなくなり集中できているのかもしれません。厳しい状況の方がうまくいくとは人生面白いものです。

夕刻は教育学部のM先生の教授昇進記念セミナーに参加してきたのですが、統計についての包括的なお話をお聞きすることができて、また目が少し開いたように思います。ゼミでも丁度SPSSを使いながらデータ分析を進めていますが、このような統計リテラシーは英語と並んで必須のものになるのかもしれません。

記述統計から見えてくるものは多くあります。また相関関係は強力な手法です。M先生のプレゼンテーションの中でも相関関係が取り上げられていました。最も、こちらは学習努力とタスクの難しさについての時系列の個人内変化の相関でしたが。

ゼミに話を戻します。後半はいつも通り質疑応答とインターネットワークショップでした (iWorkshopと呼べるかな)。説明する内容をパワーポイントファイルとして(こちらはKeynoteではなくてあえてPowerpoint)Dropboxで共有をしておいて、TAのK先生に操作をしてもらいながらこちらは自分のコンピュータ内の同じPowerpointファイルを見ながら説明するというもの。助かるのは、TAのK先生が重要事項をホワイトボードに書き込んでくれるところです。Pagesの共有ファイルでもできるのですが、パワーポイントとPages2つを同時にプロジェクタで映すのはすこし厳しいところです。

ここでゼミメンバーが(そうしていると思うのですが)、ラップトップで自分のデータについて同じ作業を進めてくれると本当にiWorkshopと言えるのですがそこまでは到達できていないかもしれません(未確認)。

ゼミの最後には今週末に開催される第68回シェークスピアプロダクションメンバーを応援する姿も。友情が感じられる美しい光景でした。いいゼミに成長しています。

(2018.10.30)

★今回の教訓:iSeminarとしてはほぼ完成か。問題は学外でのiSeminar。11月第2週の同志社びわこリトリートセンターでの冬合宿で iSeminarが実現するかどうか。イマジネーションの問題か。

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FAQ: Wakamoto Seminar(若ゼミ)についての疑問にお答えします

Wakazemi FAQ 
~18期から後輩に向けてのメッセージ~
若ゼミのことがすごくよくわかる質問集です。

11.12 (3-4.30pm: S506)
若ゼミOpen Seminar を開催しました。
多数のご来場をありがとうございました。
当日の様子はゼミインスタグラムでご覧下さい。


①授業編

Q1. 普段の授業はどんな風に進めるの?
A1. 基本的に毎回2人1組でプレゼンをします。内容はテキストの定められた部分を読み、その論文や議題についてです。プレゼンの前にエントリーをグループで読み合い、軽くコメントを記入する方法で授業を進めていきます。

Q2. エントリーって?
A2. エントリーとは、言語習得についての論文を読み、そのテーマに従って自身の意見を述べたり、英語学習を振り返ったりするエッセイです!英語で約500words書きます。

Q3. そもそもどんなことを学んでいるの?
A3.
応用言語学の分野、特にいろんな第二言語習得の方法(大事なのはインプット?アウトプット?インタラクション?)について考えたり、自分の性格(内向的or外向的)がどのように英語学習に関わっているのかなどを、論文を読んだり、ディスカッションをしたりしながら学んでいます。発見が多くとても面白い分野です!自己分析にもつながり、就活の際に活かすことができたという人もいます!

Q4. 英語が話せる自信がないけど大丈夫?
A4.
大丈夫!ゼミは、ほぼすべて英語で行われ、必ず英語で話す機会があります。だからゼミ内で力がつきます!コーチ (※) をはじめみんなが英語で言いたいことをフォローしてくれるので大丈夫!実際私もみんなに助けてもらってるよ〜!分からないところはコーチに直接質問したり、メンバーに聞いたりすることで解決できるはずです!

※ コーチ(coach)とは…
アクティブで好奇心と向上心がものすごい、若本夏美先生のことです。ゼミの主体は学生メンバーであることから、ゼミの中では若本先生のことを〝コーチ(coach)〟と呼びます。(初めは戸惑いますが、すぐに慣れます笑)ゼミ生のことを温かく見守りサポートしてくださいます。

Q5. 課題は多い?
A5. エントリーやプレゼンなど、他のゼミに比べて多いかもしれません。ですが、時間の使い方が上手くなるし、1つ1つを達成した時の充実感や、新しいことをどんどん学ぶ楽しさは本当にこのゼミでしか味わえないと思います!みんなでラーコモに集まって焦ってやったりしながら(笑)、必ずやり遂げることは出来るので無理だと諦める必要は全くないです!


②イベント編(合宿、スポフェス、EVE祭、など)

Q6. イベントやプロジェクトに強制参加ってほんと?
A6.
ほんとです(笑)でも メンバーの良いところを知れる良い機会にもなるし、助け合ったり励まし合ったりしながらやっていけば、とても良い思い出になります♩めんどくさいと思う人もいるかもしれませんが、ゼミの仲をさらに深めるチャンスです!

Q7. 合宿は何をするの?勉強ばっかり?
A7.
3年の夏の合宿は、10分のポスタープレゼンテーションをしました!が、それ以外は本気で遊んでいました!(花火、BBQ、スイカ割り、けいどろ、ビーチバレーなど)

3年の冬の合宿は、1日目の夜、2日目の朝以外は正直のところ勉強ばっかり(質問紙の作り方、論文の読み方、春学期で行うプレゼンの仕方など)でした。が、合宿係が考えてくれたレクや、飲み会の楽しい思い出が強くて、つらかったのを忘れました(笑)
4年の冬合宿では、毎年恒例の一人30分プレゼンテーション(卒業研究について)が待っています。私たちもまだ経験していないので、どれほどつらいのかわからないですが、スタディーグループをはじめ、みんなで力を合わせて頑張ろうと思います〜〜!

Q8. 合宿やEVE祭、スポフェス以外にも行事はある?
A8.
私たちが3年のときは、実際に小学校に出向いて、グループに別れ1〜6年生全員に英語を教えに行ったり、中学生を同女に招いてラーコモで「国際語としての英語」をテーマに英語のアクティビティーなどをしました!はじめは準備が大変で、本当にできるのかな?などと不安でしたが、終わると達成感でいっぱいでみんなとの絆も強くなったと思います。


③卒論編

Q9. どんなテーマで卒論を書いているの?
A9. 主に3回生のときに学んだテーマから、自分の興味のある分野について、研究や分析をして卒論を書いています。(キーワードで言えば、Motivation, Self-efficacy, Learning strategy, Personality, Language ego, Classroom silence, interaction, Input/output etc.)英語で書くのは大変ですが、行き詰ったときは、サポートしてくれるコーチやスタディーグループがいてくれるので心強いです。

Q10. スタディーグループって?
A10.
卒論完成に向けて、4-5人のグループ学習を行うことです!週2日ほど集まり、構成について相談や事前添削を行うことで計画的に卒論を進めることが出来ます!!


④その他

Q11. みんなと仲良くなれるか不安だけど、大丈夫? 1人で入っても大丈夫?
A11. 大丈夫です。心配ありません。私も休学後に若ゼミに入ったため、知り合いは1人もいませんでしたが、仲良くなれました!みんなで協力してゼミ運営やイベントに参加する機会が沢山あるのが若ゼミなので、このような日々の活動を通じて気づいた頃には、お互いを思いやる気持ちが本当に大きくなり自然と仲良くなれてます。

Q12. ゼミのメンバーは教職をとっている人がほとんど?
A12.
そんなことないです。教職取っていないメンバーも半分くらいいます。取っていなくても興味、やる気があれば大丈夫です (^^) !

Q13. 副専攻、SP、教職との両立はできるの?
A13. できます!ゼミのメンバーの中には、副専攻、SP、教職、学校図書館司書教諭課程、日本語教員養成課程(日学の日本語教育専攻の学生がとるコース)を取っているメンバーもいます!何を自分は最も大切にしたいか優先順位をはっきりさせた上で取り組む必要がありますが、頑張れば、両立可能!何事も頑張る、頑張らないは自分次第!メリハリのある時間の使い方を心がけたらいくらでも時間は作れます!


インスタもやっています。(wakazemi_18th

わからないことがあれば、何でも聞いてください!(質問に投稿してください)

そして最後に…
学生最後の思い出は忙しくても充実している方がいいです♪

若ゼミは、ハードに見えるかもしれませんが、
その分たくさんのことをコーチやゼミメンバーから学べます!
若ゼミに入るために、成績やGPAを気にすることはありません!
やる気さえあれば、絶対に若ゼミに入って後悔はしません!!
Never miss an opportunity to be fabulous!! 

~若ゼミ18期より~

オックスフォード通信(203)i-Seminar 第19回目: 結果分析についての発表

いよいよ卒論、結果分析についての発表がはじまりました

山場に近づいてきました。

今年は「通常の」対面での指導ができないため(Line Videoでの対面指導は春に全員実施)本年度はプレゼンテーションファイルのフォーマットや卒論ファイル(MS-Word) の形式を統一しています(ひながたを作成・共有)。結果的には、どのプレゼンテーションも構成が同様のものになっているので聞きやすく理解もしやすくなっています(恐らく、プレゼンテーションを作成する側についてもどうようの利便性を感じているところだと思います)。

先週までのChapter 2 & 3 をシーズン1とするとこのシーズン2ではそれぞれのプレゼンテーションの姿勢・態度も随分向上して、グンと説得力が増していると思います(北尾先生のよいアドバイスのおかげです)。すると不思議に聞いているものの理解能力も高まってくるのが面白いものです。

いつも思うことですが、大学生の順応性・可能性・飛躍性には目を見張るものがあります。アドバイスひとつで大きく成長出来るのが大学生であるとおもいます。その意味では指導する側の役割も大きくなるところですが、本年度のこの i-Seminar はNESの北尾先生とのTeam Teachingとなっているところが幸運なところだと思います。いつも北尾先生のアドバイスにはなるほどとうなることろが多くあります。その意味ではi-Seminarで一番多くの事を学んでいるのはこの私なのかもしれません。

本日はインターネットの接続状況もそれほど悪くありませんでした。ただ最近の傾向として、オックスフォード側は問題ないのですが、同志社女子大学側で約30分くらいで音声は通じていても画面がフリーズする状況が頻発しています。本日は、幸い、笑顔の状況でフリーズしていたので、プレゼンテーションの途中と言うこともありましたので、そのままにして音声のみで続行しました(これが下を向いていたりの画面なら即、再接続をお願いしていたかもしれません)。

この問題がやっかいなのは、音声OK画面フリーズの状況が気づかれにくいということです。オックスフォード側は正常ですので全く分かりません。同志社女子大学側も教室内のように私が動き回っている訳ではありませんので、そのようなものかと思っているかもしれません。何かいい解決策が見つかるといいのですが。

結果的に本日のゼミが終了したのが日本側、午後6時40分(イギリス側:午前10:40)でした。ゼミでも言っていたのですが、イギリス側は時間とともに(何せ朝7時からのゼミなので)モチベーションがアップしてくるのですが、同女側は時間とともに、特に午後6時を過ぎるとみるみるモチベーションが下がっているのが分かります。来春からは社会人の4回生としては休憩の15分を入れても4時間弱のゼミくらいは集中力を切らさないようにすることも課題ではないかと思っています(といいながら、私自身も最近では1時間半のセミナーでも集中力が切れることもあります)。

さて、来週の i-Seminarはいよいよ卒業アルバム用ゼミ写真撮影です。まずは全員がそろって写真を撮ることができること、次に天候に恵まれることを願うばかりです。私自身は写真に映り込むことができるかどうかは定かではありませんが、きっとゼミメンバーが笑顔でいい写真を撮ってくれることでしょう。
(2018.10.16)

★今回の教訓:そろそろi-Seminarをパックとして売り出すことを考えよう。まずは事例報告として論文を書き、SONYとApple、内田洋行さんに売り込みに行こうかな(お金儲けをしようとしているわけではありません。念のために)。
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オックスフォード通信(196)i-Seminar 第18回目: 英語でプレゼンテーションは問題?

本日のiSeminarは前回に続きChapter 2&3についてのプレゼンテーションでした

日本は体育の日の祝日でしたが、最近の大学は授業日数確保のため月曜日の祝日は成人の日を除き授業日となっています。

3名欠席(内、1名は教育実習)の中、8名がプレゼンテーションをおこないました。私はドラフトを既に読んでいるので内容はよく知っているのですが、書いたものを読むのと、本人が口頭で発表するのとでは大違いでいろいろと考えが浮かんできます。

6分(プレゼンテーション)+ 3分(質疑応答)+ 1分(交替時間)= 10分間を一人の持ち時間として8名がプレゼンテーションをおこないました。この方式はこの10年くらいゼミで実施している伝統の方式です。こう言うと、20分くらいの時間をとって3-4名ずつくらい進める方がいいのではないかという意見もあるかもしれませんが、全員がプレゼンテーションが終わるまでに1ヶ月以上かかってしまいます。

3回生でBehaviorism(行動主義)を学んだのですが、そのステップ・バイ・ステップ方式はこのような卒論を進める際には有効だと思っています。

さて、iSeminarらしく、パワーポイント(必ずしもマストではないけれど)でのプレゼンの後、オックスフォード側から私が質問→応答、あと1名くらいの質問ですぐに時間切れで「もう少し質問したい」「もう少し話したい」という気持ちがあるのは事実です。

ところで、本日のゼミ(後半の議論)で問題になったのが、英語でプレゼンテーションをすると、内容の理解が十分できないので、有益なコメントを書きにくいという意見がでてきました。もっともだと思います。一方で、発表者がドラフトを棒読みしているので(本人ですら)分かりにくいという意見も。このような議論ができること自体が貴重だと思います。

現在、私が所属するオックスフォード大学教育学部では、EMI(English Medium Instruction)についての研究が盛んになされていますが、この理解度の問題はこのゼミの英語での発表問題に限らず重要な問題であると思います。

10月もそろそろ半ばです。

後から考えるとこの10月にもっと頑張って卒論に取り組んだら良かったと言わなくていいように、お互い時間を大切にしたいものです。

幸いにしてFacetimeは3時間半のゼミの中で2回フリーズしただけでした(フリーズしても音声と同志社女子大学側の映像は正常に映っていました;いつフリーズするか分からないのですが、フリーズしている時の映像は重要だと今日思いました。時々間の抜けた顔のままフリーズしていることがあるのですが、その映像をインターネットを通して自分でみることほど間の抜けたことはないと思います)。

そうそう今日は1回三脚に固定のMacがこけました。キャスター付きですがどこかで引っかかったのでしょう。気をつけていきましょう。

(2018.10.9)

★今回の教訓:秋学期のゼミも順調なペースになってきた。今年のメンバーでできることをもっとやっておきたい。
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オックスフォード通信(194)もう2019年?

本務校の同志社女子大学から2019年のゼミシラバスを書くようにメールが届きました

このようなメールを読むと一気に気分が来年度になってしまいます。考えてみると毎日書き続けてきたこの通信ももうすぐ200回、優に1年間の折り返し地点を過ぎたことになります。

来年度はすでに多くの授業が決まっていて、有り難いことにこの在外研究を機に一端辞めさせて頂いた大学・大学院からも来年度から引き続き非常勤講師をするように依頼をいただいています。忙しくなるのは当然ですが、このような厚意には何とか時間をやりくりしてお応えしたいと考えています。

さて、来年の授業で少し頭を抱えるのは、学生のみなさんが集まってくれるかということです。おかげさまでこれまで情熱と意欲を持った優秀な学生のみなさんが結集してきてくれて世界一と豪語できるゼミを作ってきてくれました。iSeminarをしている本年度の4回生(18期生)も史上希に見る素晴らしいゼミになってきています。

問題は本年度、京都の地で授業を担当していないので学生の皆さんが私のことを覚えていてくれるか少し心配しています。もちろん来年度の4回生ゼミは3回生なしの4回生スタートなのでそれほど多くのメンバーが集まることは想定できないと考えています(しかし、Yさんのように、私のこの在外研究に合わせて、若ゼミに参加すべくドイツでのワーキング・ホリデーの後にもう一年今度はオーストラリアでワーキングホリデーをして待ってくれている学生の方もおられます。来年4回生もきっと創造力に富んだゼミになると思っています)。

そこで現、4回生、iSeminarの若ゼミ18期生のみなさんに相談したところ(困ったときには、素直に学生の皆さんの意見を聞くのが一番です)、さすが20代、頭が柔らかい、いろいろと考えてくれました。考えるだけでなくいろいろとすでに行動を起こしてくれています。

そのひとつがインスタグラムです。私はTwitterかと思ったのですが、インスタの方が断然いいということらしいです。現在、若ゼミの紹介をすべくゼミインスタがスタートしていますので、来年度若ゼミにと思っている人も、卒業生の方も、たまたまこのブログを読んだ人もよかったらご覧下さい。またとかくいろいろな風評が立つ若ゼミですのでその疑問に答えるべく FAQ (Frequently Asked Questions)のページも立ち上げてくれる予定になっています。

本日は、一日雨で、11月下旬のような気候でした(最高気温8℃)。夕方、ジムに行ったところ(最近毎日30分体を鍛えています)、教育学部のSさんにバッタリお会いしました(というか、私がランニングマシンにいるところを見つけて声をかけてくれました)。Sさんには4月当初、訳が分からない際にいろいろと親切に大学のことやこの街のことについてアドバイスを頂いたのですが、この度目出度く博士号を取得されたとのことでした(オックスフォードでは口頭試問のことをvivaといいます)。いつも明るい方ですが、今日は一層顔が輝いていました。Sさんおめでとうございます!(偶然の一致ですが、トロントで一番仲の良かった院生もSさんと同じ名前でした)。

Sさん、博士号取得、おめでとうございます!

(2018.10.7)

★今回の教訓:残り時間を考えながら、来年度を想像しながら「残りの時間」を楽しみたい。
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オックスフォード通信(189)i-Seminar 第17回目: プレゼンテーションスタート

延長コードも購入し万全の態勢で臨んだ iSeminar でしたがこれまでで最も厳しい状況となりました

台風の影響でしょうか、月初めだからでしょうか(10/1) 、コンピュータ自体はWifiに繋がっているのですが、その先、FacetimeにもLineにもつながりません。ゼミメンバーとかろうじてLineのテキストメッセージは交換できるのですが、何度試してみても90分間、ビデオ通話は一切つながりませんでした。ゼミメンバーがよく動いてくれましたが、本日はTAのK先生もお休みだったため、その分大変でした(不思議なものでこのようなトラブルはそのような状況でおきるものですね)。

本日のゼミは Chapter 2-3章のプレゼンテーション、各自、10分(質疑を含めて)パワーポイントを使っての発表となりました。ビデオ通話はできませんでしたが、ゼミメンバーが機転を利かせて最初の30秒をビデオにとって送ってくれました。私からの質問はラインテキストで送って、司会者(Convener)が口頭で質問するという形をとりました。この辺りの自発的な対応は流石だと思います。

本日のゼミで一番重要だったのは自分の研究内容を口に出してみんなの前で発表するということでした。私がいない分、Convenerの2名を中心にみんなが協力をして、自律的に動けたということでは返って良かったのかもしれません。

ただ、朝6時から起きて、7時のゼミに備えていた私としてはフラストレーションのたまるセッションとなってしまいました。

ベストを尽くしましたが、結果がベストなものになっていない可能性もあります。1回1回のゼミを大切に、という思いが強いだけに、この部分は辛いものです。しかし、考えてみると、日本の大学、特に同志社女子大学の教育環境は「良すぎる」部分があるのかもしれません。世界に目を向けると、インターネット環境やエアコンが整っていないところは山のようにありますし、授業をするために甚大な努力をしなければ実現しないところは

後半は、大学のサポートセンターのTさんに来て頂き(名前を間違えていてすいませんでした)、通信環境を確認して頂きました。Macの問題点として、日時・時刻がずれていたので修正した(と言っても何時間ほどなんですが)。また、これまでの通信ログを削除していただくと、今度はFacetimeで接続できるようになりました(ただいつもよりも頻繁にフリーズしました)。恐らく台風の影響で、日本から海外への接続が何か問題があった上に、Mac上の問題もさらに接続を難しくしたのだと思います。

ゼミ後に今後の解決策を以下のように考えました。
1. ゼミは学生で全て進める(私が参加できてもできなくても)
2. そのために進行表(テレビやラジオの番組の進行表のようなもの)をゼミ全体で共有する(時間付きで)
3. ゼミは自分達で進めるという意識を持つ

iSeminarはなかなか話題に事欠きません。

(2018.10.2)

★今回の教訓:iSeminarの「i」は昔(?)NTTの携帯、i-modeのiが私を示していたように、インターネットのiではなくて、私のiなのかもしれない。
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オックスフォード通信(182)i-Seminar 16回目: Eureka !

インターネットゼミはカッコ良く言うと、iSeminar といえるのかもしれません

English Playbook(同志社女子大学英語英文学会刊, 2017) の本日の英単語(勝手にコーナーを作りました)は、“Eureka !” (303, p. 79)だったのですが、まさに「分かった!」というひらめきの瞬間です。ひらめきとは実にかしこまった場所では起きないもので、昔から「三上」(馬上 [ばじょう:馬や乗り物にのっている時]、枕上 [ちんじょう:枕の上、つまり寝ている時]、厠上 [しじょう:トイレ])がひらめきがおきやすい場所と言われています。これに付け加えるとお風呂に入っている時があると思います。2017年に同志社女子大学に講演に来て頂いた作家の三浦しをんさん(「舟を編む」の本などで有名。ちなみに同僚のジュリエット・カーペンター先生がこの英語翻訳をされました)もシャワーを浴びている時にいい考えが浮かぶとおっしゃっておられました。私もオックスフォードに来てからずっとシャワー派ですが、しをんさんと同じくシャワーを浴びていると不思議にいい考えが浮かびます。先日も、来年度のゼミテーマ、何かいいものがないかと考えていたのですが、シャワーを浴びている時に、“Eureka !” の瞬間がやって来ました。ただ、シャワーの問題点はメモを取れないことです。しをんさんは思いついたらそのまま走って行ってメモを取るとおっしゃっておられましたが、私は呪文のように思いついたことを復唱して覚えるようにしています。あと、もうひとつ付け加えると、朝の祈りの時ですね(毎朝心静かに祈っています)。あとは今日のように食事をしている時ですね。私の場合はまとめると、シャワー、祈り、食事となるでしょうか。

私はどこで “Eureka !” と思ったかというとゼミ後にパブにご飯を食べにいったのですが(昼からビールは飲んでおりません。食事だけです。念のため)、そのパブにiPubというゲーム機を見つけてピンときました。あ!これだ!という瞬間です(そのほか、ソフトドリンクとして飲んだ、ジンジャービアがこれまでで最高のものでした。帰りに近くのスーパーで見つけて1ダース購入しました[Old Jamaica Ginger Beerです。日本でも売っているかもしれません。香りが最高です])

さて、7/23以来のゼミ再開です。

日本は祝日にも関わらず17名全員、北尾先生、TAの加藤先生、そして私と1名も欠ける事なく全員そろって秋学期をスタートすることができてとても清々しい気持ちになりした。

秋学期のiSeminarのスタートに合わせて、新しいデバイスとして Air Pods(Apple)が加わりました。当初はBluetooth Speakerを購入しようかと考えていたのですが、いわゆる「ワイヤレス・イヤホン」を導入しました。

本日のゼミは通信状態もまずまずで(2-3回フリーズしました)Facetime (Apple) を利用して、午後3時から午後6時半すぎまで(イギリス夏時間:午前7時すぎから午前10時半頃まで)セッションが行われました。前半の4コマ目は英語、5コマ目は日本語でのゼミでした。

同志社女子大学側ではそれほど違いが分からなかったのかもしれませんが、オックスフォード側では、 Air Pods を使うことによってまず、音が以前よりも(MacPro内蔵のスピーカー、iPhoneに付属の有線のイヤホンと比較して)クリアに聞こえました。そして、 Air Pods 内蔵マイクを通して話ができるため、マイクを気にする事なく(以前はコンピュータのマイクに向かって話す感じがありました)対人コミュニケーションの姿勢で話が出来た点は大きな違いでした。

秋学期はゼミの集大成。3回生から始まったゼミは卒論という大きな山を目指してこれまで培った、英語スキル、応用言語学の知識、ゼミとしての切磋琢磨する成長ムードなどを総結集して行きます。17名がこれまで先輩が書いて来たような質の高い卒業論文を作成することは並大抵なことではありません。ただ、本日のゼミで強調したように「卒論だけに終わらないように」大学行事にも積極的に参加しながら最高峰を目指したいと思います。最近思うのですが(上記のヒラメキについても書いた通りですが)少し力が抜けて、楽しんで取り組む方がいいものができるのではないでしょうか。これは人生においても同じかもしれません。要は、どうすれば楽しむことができるか?ということになるかもしれません。

私は不在ですが、スポーツフェスティバルにも参加しEVE祭 (11/23-25)にも出店します(今年は「豚汁」です!)。SPにも5名参加しています。また伝統の地獄の冬合宿も同志社びわこリトリートセンターで11月に開催します。来年度ゼミである若ゼミ19期生(4回生からのスタート)、20期生(3回生)への若ゼミの案内方法についても画期的なものを考えてくれています。

若ゼミ卒業の諸先輩におかれましては是非後輩である若ゼミ18期生をこれまで以上に温かくサポートしていただきたくお願い申し上げます。

さあ!卒論に向かって! Never miss an opportunity to be fabulous!

(2018.9.25)

★今回の教訓:iSeminar なかなかいいかもしれない。(c) を取っておこうかな。Googleで検索すると眼医者さん関係が出てくる。なるほど、アイか。
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オックスフォード通信(210)i-Seminar 第20回目: 卒業アルバム

本日のゼミは卒業アルバム用ゼミ写真撮影でした

毎年のことですが、全員そろって写真を撮ることが最大の目標。次が撮影場所の工夫。卒アル委員のNさんとMさんが粘り強く学生支援課と交渉を重ねてくれたおかげで、通常立ち入り禁止の楽真館ラーニングコモンズ屋上での撮影をすることができました。越ケ谷さんも立ち会いありがとうございました。

長年、アルバム写真を撮って頂いている長浜スタジオさんとインターネットでお久しぶりの挨拶をさせて頂いてから、ラーニングコモンズ教室内での撮影。ゼミメンバーの配慮が行き届いていて、私もインターネット経由で教室内集合写真に参加させて頂きました。

イギリスに行くことになってからこのゼミ写真が気がかりの種でまさか参加できるとは思っていなかったのでインターネットの威力をあらためて認識したよりも、私も入れてあげようといろいろと苦心してくれたゼミメンバーの温かい気持ちに感動しました。おかげさまでこれまでのゼミで撮ったことのないようなユニークなゼミ写真を撮ることができました。

屋上にも携帯経由で連れて行って頂き、ゼミの集合写真風景をLINEビデオ経由で中継して頂きました(最初は教室の荷物番をしていたのですが=大魔神のように(知らないか)教室の大スクリーンに私の顔を中継して誰も入ってこないようにしていただけ)。

久々にみる京都の北山は綺麗でした。大文字山、比叡山もくっきり。いい天気で小道具の風船も効いていて最高のゼミ写真撮影となりました。その素晴らしい背景にゼミメンバーの最高の笑顔が映えました。みんないい顔をしていました。

秋はこれから本番ですね。スポフェス、SP、冬合宿、EVE、そして卒論の完成・提出が待っています。この笑顔でゼミを世界一に押し上げていきたいです。

Never miss an opportunity to be fabulous!

PS. 本日よりワカモトナツミHPから「若ゼミインスタ」「若ゼミFAQ」のリンクをオープンしました。来年度若ゼミに興味のあるひともそうでない人も是非ご覧下さい。

(2018.10.23)

★今回の教訓:写真はいい。と再認識した一日。卒論のフィードバックをコマ目に、一方チャプター毎にフィードバック方法を変化させることが必要。
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オックスフォード通信(152)Wedding 2

お祝い事は続くもので同じ学年のゼミ(11期生)のMさんが結婚されました

8/21に挙式をあげられたMさん(通信147参照)とイニシャルが同じなのは偶然ですが、二人とも先生をしているのも偶然です。

今回結婚されたMさんは中学校教諭(英語)として関西のある都道府県で採用されたあと教員の身分のまま青年海外協力隊に2年間参加して帰国されたところ。今後はご主人の仕事の関係で(恐らく)香港に移り住むと聞いています。

今回も同じゼミであったメンバーがたくさん集まり彼女の門出を祝福したのはとても喜ばしいことだと思います。卒業後もこのように何かお祝い事がある度にみんなが集合して旧交を温める姿を見ることができるのはゼミ担当者としてこの上もない喜びになります。もちろん日本にいれば参加してお会いしたかった気持ちもありますが、それ以上に彼女達が集まっている姿を見ることができるのは教育に携わるものの至福の時と言えると思います。

It is a small world.

世界のどこにいても、世界一の家庭を二人で築いて頂きたいと思います。

そして若ゼミ11期生の皆さん、これからもゼミの絆を深め、更にゼミを発展させて行ってください。

Yes, we can!

Congratulations!

(2018.8.26)

★今回の教訓:信じるところから可能性は拓ける
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オックスフォード通信(150)学会 2

We are done with that

リスニング能力の測定について質問したのですが冷たい答えとそれに続く笑い声。まあきちんと聞いていなかったと言えばその通りなのですがそんな風に言わなくても、と正直思いました。

これは昨日の話で、オーストリアの研究者の発表の際の一コマです。なかなか難しいものですね。お、これは・・・と思うと考え始めてしまうので、その間発表の声は聞こえてこないものですね。質問するとこんなこともありますし、誰も気にしていないので、私も気にしないのですが、次からは発表を遮っても質問を思いついた時にするべきだと思いました。

悔しいので(正直なところ)その日には聞かないで、翌日ブレイクの間にいいタイミングがあったのでその件についてもう一度話をしてみました。すると本当はなかなかいいところをついていたようで少し嬉しく感じるところもありました。

今回の学会で面白かったのは全てのプログラム(基調講演、ワークショップ、ポスタープレゼンテーション、シンポジウム)が終わった後に3グループに別れて、グループディスカッションがあったところです。全体についての感想を言い合ったり、疑問点について意見交換したりと。これはいいシステムだと思いました。しかも、そのまとめを全体でするとかそのようなプレッシャーのかかることはしないで、グループの中で自由に話をすることを重視しているようでした(まとめをするとなると誰かが記録をとったりまとめたりしなくてはいけなくなる)。

特にメキシコからの研究者の話が興味深かったです。

これまで見過ごしていた領域だったのですが、現在の研究テーマとも関連性を考えることもできました。

集中的に何かについて話を聞いたり考えたりするのは貴重なことだと改めて感じました。もうすぐ9月です。

(2018.8.24)

★今回の教訓:イギリス風の学会の在り方も面白い。
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オックスフォード通信(147)Wedding

Mさん(11期生)がハワイで結婚式を挙げられました

Mさん達がゼミを卒業してから早7年の月日が経ちますが、彼女達といろいろなプロジェクトに取り組んだのはつい昨日のことのように思い出します。

合い言葉は Yes We Can!

可能性の塊だったゼミですが、卒業後も変わらないところが素晴らしいです。16名個人がそれぞれ異なる環境でパイオニア精神を発揮しながら、若ゼミのそれぞれを思う気持ちが素晴らしいと思います。

結婚式は無条件に素晴らしいものですが、この結婚式は格段にすばらしいもののように思います。

ハワイの夕日に浮かぶ彼女達をみているとまだまだ彼女達のチャレンジャーとしての旅は続くように思います。

その写真に映っていないメンバーも含めて18名(!?) 全員の明るい未来を示しているように思いました。

Mさん、ご結婚おめでとうございます。

そして、若ゼミ11期生のみなさん、卒業後も笑顔で頑張っている姿を見せて頂き、嬉しかったです。

ゼミはいいですね。

Congratulations!

(2018.8.21)

★今回の教訓:彼女達の笑顔をみながら「花子とアン」でブラックバーン校長が述べた言葉を思い出した。Life must improve as it takes its course. Your youth you spend in preparation because the best things are never in the past, but in the future. … Mさんとご主人、そして若ゼミ11期生のみなさんの未来に幸あらんことを!
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オックスフォード通信(119)i-Seminar 第15回目: 春学期しめくくり

昨日は、インターネット・ゼミの春学期しめくくりとなりました

オックスフォード大は既に夏休みにはいっていることを考えると、日本の大学は長期間に渡って勉強していることになります(本題とは関係ないですが、遠くイギリスから漏れ伝わる日本の国政や社会状況を傍観すると、日本は制度疲労していて、国の行く末を誤っているように思います。私は政治家を非難しようとしているのではありません。彼らには日本の100年先や200年先の自分達がこの世からいなくなった後のことを考えるリーダーとしてのビジョンがないのは事実ですが、そのような政治家を選挙に行って又は棄権することによって選んでいるのは日本国民です。そのビジョンがないのは実は日本国民自身であって、国政の状況は日本国民の映し鏡になっているのに過ぎないと思うのです。自分はこれが[仕事が、家庭が、勉強が]忙しいので政治のことは何世も続く政治家のみなさんにお任せしますと言っている間に、世界の大勢からみると、独自路線を行くと言うよりも、行っては行けない方向に危険も顧みず、みんなで進んでいるように思えます。大学に話を限ってみても、15回も授業をする必要はありません。特に今年のように暑い夏の中、効率が上がるわけはありません。それは、大学といいながら、大学評価委員会とか文部科学省に従順であろうとする、大学自治とはかけ離れた態度を取っているからです。なぜそのような態度を取るかというと、それが正しいからではなくて、そうしておけば社会的にも現在では大学内からも非難されないからです。そこに欠落しているのは大学で学ぶ学生や教職員の実際の姿です。効果があれば20回でも授業をすればいい。でも大学設置基準に書いてあるからといって、文科省からの指導があるからと言って盲従しているだけで、大学の将来を真剣に考えているとは到底思えません。自分達が非難されなければ・・・穏便に事なく進めることができれば・・・この理由なき消極主義が日本中にあふれているように、イギリスからは見えます。その裏で文科省の局長が自分の息子を裏口入学させたというニュースが象徴するように無為に権力を持った人達は見識のない行動をとる、それをマスコミが非難する、けれど国民は仕方ないと、どうせ何も変わらないとあきらめ、テレビのお笑いを見、世界一便利なコンビニに買い物に行ってその怒りを静める。でもそうかな、と思います。日本人は総体としてみたときとても優秀だし、ひとりひとりのポテンシャルも高い。要は、控えめするぎるのかもしれないと思うのです。もう少し自分を信じて、つまり自分にできることがあるいことを信じて行動すればまわりの雰囲気は一変すると思います。小学3年生の時、バカなことを考えていて、日本人一人一人から1円ずつもらった、1億円以上のお金になる、と[もちろん、全国民に対して同じ事ができないのでこれは成立しないのですが]。ひとりの力は例えば、1円くらいですが、集まると1億円の力になる、1億円も1円なければ9999万9999円でしかないということです。問題はみんなそのことは知っているけれど、行動を起こそうとしないことです。ではどうすればいいかというと、宮崎駿が「半径何Mのしあわせ」ということを著書の「出発点」・「折り返し点」[どちらか忘れました] に書いていますが、ここにヒントがあると思います。トップを替えないと世の中は変わらないと思う人が多いかもしれませんが、これは多くの場合不成功に終わります。なぜかというと、なかなかトップになれないし、トップになるまでに妥協の産物を沢山作ってしまって、トップになったときには本来の目的をほとんど忘れてしまって、世の中はそんなに甘いものではないとつぶやくのが精一杯になってしまうからです。割と簡単にできる道は、自分の半径1メートル以内を幸せにする努力をすればいいのです。これはできる。昔、自分の家の玄関をキレイにすれば世界は美しくなると聞いたことがありますが、よく似た論理だと思います。これを半径3Mくらいにしてこの春プロジェクトに取り組んだのが若ゼミ18ということにもなります。彼女達が普通のゼミとは異なるのはゼミの運営に関してはおよそ頼るべき指導者が近くにいないということです[アカデミックな部分についてはKitao先生に大きな薫陶を受けています]。じゃあ、自分達で自分達のゼミを何とかしなくては、という気持ちになる訳です。これはゼミだけでなく、結婚している人は自分の家庭は世界一の家庭にしようと思えばいいわけですし、先生をしている人は自分のクラスを世界一の教室にしようと思えばいいわけで、政治家にならなくても[なってもっと教育費を増やしてくれると有り難いですですが]できるわけです。この自分+自分の周辺を変えようと思う気持ちがあれば社会の向きを間違えることはないと思います。ただそこはぬるま湯だけではいけないわけで、建設的に意見を述べる人や前提を作りすぎる[=これは自分達には無理だ]といけない訳です。オックスフォード大に来てほぼ4カ月経ちますが、この大学が世界一であって、他のランキング1000番台の大学と根本的に違うことは[これまで色々書いてきましたが]ないように思います。違いは実はほんの少しで、その違いというのが、真面目に将来を考える、コツコツと実践している、夢の実現のためには先入観なく誰とでも話をする、この3つくらいです。ただその根底には、自分は社会の役に立るはずだという自信(自己効力感)があると思います。というとなーんだ、やっぱりそれはオックスフォード大学だからできるのだ、という人もいるかもしれませんが、そう思う人は「半径を狭くすればいいわけです」。Think globally, Act locally. という言葉もそのような意味合いなのだと思います。日本で政治家や高級官僚と言われる人達を責める前に[彼らは責められるべきだと思いますが]、それを他山の石として自分の持分の半径をハッピーにする方向に生かせば、結果的に、1円×1億=1億円の論理で、社会は健全になると思います。前置きが?長くなりました)。

さて、昨日は同志社女子大学側のWifi状況がよくなかったようで(このどこが悪い?は場所の特定のが難しいです)、計4回止まってしまいましたが(2回は私が話をしている最中でした)、ゼミメンバーの早急な対応でそれほどフラストレーションを感じることなく進めることができました。

ポスターセッションと春学期のまとめを行ったのですが、しめくくりに相応しい充実したセッションになったと思います。強く感じることは前置きに長々と書きましが、以下の3点です。

1a. 自分達のゼミに17名が責任持とうとしている
2a. 仕事の分担を公平 (being fair) かつ平等 (being equal) にしようとしている、誰かに任せってきりにしない
3a. 楽天的ものごとを進めようとしている

また、それぞれに対応する形で具体的な行動として、以下の特徴を見て取ることができたと思います。

1b. コンピュータの設置設定に象徴されるように縁の下の力持ちになることをいとわない
2b. いろいろな局面でゼミのリーダーが入れ替わる
3b. 大学行事も含め、どうせやるなら楽しく進めようとしている

4月9日の4回生第一回ゼミから終わってみるとあっという間でしたが(その意味でもこのブログにこと細かく記録しておいて良かったと思います)、いい成果を上げてきていると思います。ただ、「百里を行く者は九十を半ばとす」という「戦国策」の戒めにあるように、本当にまだ半分なので、敢えて「ゼミはこれからです」という気持ちで気持ちを引き締めて「世界一のゼミ」を目指して新たな考えをめぐらせたいと考えています。春学期、多くの方々にお世話になりました。特に、Kitao先生、TAのKさん、事務室の池内さん、三浦さん、スタッフの皆様には一方ならぬお世話になりありがとうございました。これらかも無理難題をお願いすることがあると思いますが、引き続き、ご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

さあ、夏休み!

(2018.7.24)

★今回の教訓:若ゼミ 17期生に餞別に頂いた2018カレンダー。7月の欄は「夏は汗も書くが、収穫も多い」と一言が。オックスフォードも史上最高に熱いといわれる夏だが、こちらでも頑張りたい。
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オックスフォード通信(118)第16回英語英文学科ポスターセッション(後編)

ポスターセッションについての若ゼミ18メンバーの感想をお届けします

今回はTwitter風に140文字以内でのコメントです。

ポスターセッションを通して自分が進めている卒論を客観的に認識することができた。発表準備や実際の質問から今後の展望が見えてきた。また、ゼミメンバーや他のゼミの発表を聞き、良い刺激やヒントも得ることができた。SPや実習報告などを見てもらう機会もあり、一つの分岐点として今後の活力になった。(RH)・・・「客観的」というところがいいですね

目標としていた相互的なプレゼンテーションができた。他のゼミの卒論の進め方や考え方に触れることができた。今後の課題や詰めの甘さを感じた。他の発表を見てモチベーションが上がった。ポスターセッション委員として円滑に運営することができた。(ibeibe) ・・・「インターラクティブな発表」いいですね。委員ごくろうさまでした。

このポスターセッションを通して、これから書く卒論の内容をより明確に理解することができました。今まではただ、大まかな内容でしか考えられていなかったことを、他人に見やすくポスターにまとめ発表することで私自身も自分の卒論の内容をより具体的に決めることができました。これからさらに構成を固めて、卒論に取り組みたいと思います。 (べいびー)・・・発表することで自分自身気づくことができるのですね。いいポイントです。

ポスターを作る過程で自分が何について卒論を書こうとしているのかを改めて考えることができたし、他の人が何について研究しているのか、新しい発見をすることができ、貴重な時間になった。(うどん) ・・・他のメンバーの研究を通して自覚できることは重要ですね。

ポスターセッションを通してもっと自分の研究を深めたいと思った。係の仕事などで抜けなければならなかったので、他の人の発表があまり見れなかったのが心残り。次回は今回よりもより良い発表にしたいし、良い卒論ができるよう努めたい。(AiAi)・・・「もっと」という気持ちは重要ですね。

今回のポスターセッションにて卒業研究の途中経過を発表する機会をいただいたことで、今までの努力とこれからの課題の両方を客観的に認識することができたと思います。また他のゼミメンバーの発表を聞き、私ももっと様々な角度から自分の研究を進めていこうと感じ、いい影響を受けることができました。(MI)・・・「様々な視点」という点が重要ですね。

ポスターセッションを通して、似たような内容を扱っている発表を聞くことによってまた新たな観点からの見方考え方が自分の中で生まれたり、発表や質問を通して自身の卒業論文においてもっと詳しく書かなければならない点が浮かんできたりと、とても有意義な時間を持つことができました。これから自分の課題と向き合って良い卒業論文にしあげていきたいです。(poco)・・・「新たな考えが自分の中で生まれる」ことは素晴らしいことですね。

私は人前での発表やプレゼンには苦手意識があり、今回のポスターセッションも億劫でしたが自分なりに質問紙を何回も書き直したりして頭に入っていたこと、みんなが笑顔で見守ってくれたことにより少し苦手意識が緩和したような感じました。また課題も見つかり卒論まであと半年頑張りたいです。(こあら)・・・発表の積み重ねが苦手意識を克服することになりますよ。

今回のポスターセッションでは、改めて研究したい内容について、また今後どうすれば良いかについて考えるいい機会になった。他の人の発表を聞くことも、とても刺激になった。きちんと準備して望めなかったことが反省点だ。ポスターの彩り、構成を含めて、工夫する必要があった。これからは、自分の納得のいく卒論を仕上げることができるよう、真剣に取り組んでいきたい。(N)・・・ポスター発表では特にポスターの仕上げは重要なポイントですね。

今回のポスターセッションで卒業論文に対する意識が向上したことが最も良い学びになったと思います。友だちの発表からは多くの新鮮なアイディアを発見しました。その為、自分の現段階の考えはまだまだ未熟なものであると再認識しました。自分の研究したい内容についてさらに検討し、考えを深めていきたいと思います。 (Haruka)・・・未熟であることを自覚できれば大成功なのかもしれません。

ポスターセッションを通して、自分の研究がまだまだ広すぎてごちゃごちゃしてしまっていることに気付きました。同時に、みんなの発表を聞いて、こんな考え方もあるんだなと視野を広げることもできました。みんなの笑顔の多い最高のポスターセッションになったのではないかと思います。(お蕎麦)・・・「笑顔の多い」発表会は若ゼミ18のこれまでのゼミの映し鏡ですね。

今回のポスターセッションを通して、まだまだ自分の研究を試行錯誤しなければ、明確な結論にたどり着かないかもしれないという焦りが生まれました。他の人の発表を見て、フォーカス出来ている人がたくさんいたので、自分の研究をもっと見直すべきだと考え直すいい機会となりました。(n2)・・・「見直し」の機会になれば、発表会は大成功です。

ポスターセッションを通して、自分の卒業論文のテーマについてもう一度しっかり考えることができた。発表形式についてはコーチの助言を参考に聞き手に質問をすることで、聞かせるだけのプレゼンテーションではなく、自分らしい発表になったと思う。まだ研究内容への理解が十分ではないので、しっかり研究を続けて行きたい。(ぴ)・・・「自分らしい」というところが素晴らしいですね。

ポスターセッションを行なったことによって、これまでぼんやりとしていた内容を順序立てて整理することができ、具体化してきたと感じた。また、メンバーの発表を聞いたことで、改めて卒論に対する姿勢を見直すことができ良い刺激となった。今後は、メンバーからの質問で得たアイディアを参考にしながら高い意識を持って取り組み、納得のいく卒論を仕上げていきたいと思う。(MY)・・・他のメンバーの発表を聞く事はいい刺激になりますね。

ポスターセッションをすることにより、自分の中で曖昧だった研究内容を客観的に見ることが出来た。また、他の人の発表を見て、視野も広がりました。これをきっかけに、卒論に対する意識が高まりました。(non)・・・「視野が広がる」ことは卒論だけでなく人生にとっても重要ですね。

ポスターを作成していく中で、自分の卒業論文のテーマにより自信を持てたと思う。ポスターセッションを通して、このテーマで卒論を書きたいという気持ちが強まった。また、他のメンバーの発表を聞き、良い刺激になったと同時に、自分の研究へのヒントも得られた。これから一生懸命、研究を進めていきたいと思う。(Satosato)・・・「自信とヒント」大事なポイントですね。

ポスターセッション本番までの過程で、自分の研究テーマを客観視し、全体を見ることが出来たので本文の執筆に大いに役立ったと思う。発表後の質疑応答でも、今後のディスカッションに加えるべきものが出てきたので、有意義なものになった。他のゼミの発表も聴けて刺激にもなった。(ひつじむし)・・・「ディスカッション」は卒論最大のヤマ、そこへのヒントが得られたなら大成功。

(2018.7.23)

★今回の教訓:17名それぞれのコメントを読みながら、このゼミはどんどん進化成長しているように思う。教員に変に頼ることなく、互いに励まし、刺激し合いながら学んできた成果だと思う。17名の大所帯ゼミだが、全体に埋没することなく、ひとりひとりが際立っているのが素晴らしい。きっと世界一の卒論を書き上げることだろう。あらためて、第16回英語英文学科ポスタープレゼンテーションの成功を祝福したい。Congratulations!
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オックスフォード通信(116)第16回英語英文学科ポスターセッション(前編)

ポスターセッションが開催されました。

これは春学期のしめくくりという意味もありますが、卒業論文の中間発表という意味合いをもっています。本来は、7/7(土)に予定されており、それに向けゼミ内でのリハーサルなど万全の準備をしてきたのですが、西日本豪雨の影響で21日(土)に延期されていたものです。

私は最初はフルに参加しようと内心思っていたのですが、純正館のWifi状況や入れ替え時間を含めた15分間という限られた時間の中では難しいと判断し、イギリスから声援を送ることにしました。

インターネットゼミを14回積み重ねただけあって、メンバーがいろいろと知恵をしぼり、各自の発表はデジタルビデオカメラ(SDカードを購入しました!)にフル録画し(後の作業を勘案し、各自の発表の合間にはポーズをいれる)後にYoutubeのグループシェアでイギリスからも閲覧できるようにする(この日はKitao先生も校務の会議のため参加できなかったためこのビデオはとても役に立つと思います)、また各自の発表の最初の1分間をスマートフォンで録画し、ゼミLINEにすぐに共有する。

私はリアルタイムで全部見ながら、念力で応援しようと思っていたのですが、立ちはだかったのは時差の壁。日本でポスターセッションの開会式は午前9時半(英:午前1時半=まだ大丈夫)、発表開始、午前10時(英=午前2時、大部あぶない)と午前11時頃(英=午前3時)まではLINEにほぼリアルタイムで送られてくるビデオを観ながら応援していたのですが、ふと気づくとイギリス時間=午前6時前(日本時間午後2時)となっておりました。すいません、睡魔につい足を踏み入れてしまいました。合計10名はほぼリアルタイムで見れたのでよしとすべきでしょうか。

しかし、LINE(本当に役に立ちました!)に送られててくるビデオや写真を見ながら、若ゼミ18期生、ひとりひとりの成長とゼミとしての確かな躍進に熱いものがこみ上げてきました。夜中でしたが。今回はポスターセッションとしてははじめて全編英語でのプレゼンテーションでしたが、リハーサルのと時よりもグンと自信にあふれた発表をしていました。またゼミとして和気あいあいとしたムードがよく伝わってきました。これも実行委員を務めてくれたAさんとRさんの尽力が大きいと感謝しています。

最初にゼミ全員で記念撮影をしている姿も嬉しかったことのひとつです。言われなくても自分達で全員揃っての写真を撮ろうとする姿勢にジーンんときました。自律性は確かなものになってきています。実は毎年4回生全員でも撮影しているのですが、今年は誰も言い出さなくてないのかな、と思っていたら、事務室のIさんからその写真が送られてきました。

とかく、自分がいなくては・・・と思いがちなところがあるのですが、いなくてもちゃんとみんなでやってくれるのだなあ、と来年帰国した後も、肩の力を抜いて、他の人にどんどん任せてゆくべきだと再認識することもできました。

当日は、若ゼミの先輩も応援にかけてつけてくれるなど幸せな気持ちにしていただいたポスターセッションでした。明日はこの続きを書きたいと思います。

(2018.7.21)

★今回の教訓:若ゼミ3期生が立ち上げたポスターセッション。学科正式行事になって8年くらい。13人が蒔いた種は着実に成長している。
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オックスフォード通信(112)i-Seminar 第14回目: 短縮ゼミ

京都は祇園祭宵山です。

そのため4コマ目のみの短縮ゼミでした。

インターネットの調子も本日もあまり良くなく2-3回つなぎ直す、FacetimeからLINE Videoへの切り替えなどをゼミメンバーにして頂きました。

同志社女子大学側のMacbookはApple TV を通して教室のスピーカーから私の声が出る設定にしていただいているのですが、時々私の声が反響してしまい私が話をしているときに1-2秒遅れで自分の声が聞こえてしまうことがあります。自分の声が聞こえると話しにくいものですね。

ただ、14回目(実際には13回)になるとあまり細かなことを気にしなくなるのも面白いところです。最初の頃はうまくつながらなかった、などということに正直、落ち込むこともあったのですが、最近はうまくつながらないことを前提」として考えられるようになってきました。それよりも「ゼミ=授業の構成」の方が重要だということに気づきます。

さて、本日 (7/16) は前回の続きで「データ分析応用編」としてKitao先生に VassarStats を使ったワークショップをして頂きました。descriptive statistics、t-test、correlationなどをサンプルデータを使った分析です。若ゼミではこれまでSPSSを使った分析を伝統的におこなってきましたが、この VassarStats (私も本日初めて使わせて頂きました)は一つ一つの統計分析の手法を学ぶのに適していると思いました。SPSSは一気に出してしまうので「楽」なのですが、統計手法の意味について考えない傾向がありますので、この VassarStats と SPSS を組み合わせると最適だと思います。

統計を実際に使うのには時間が掛かります。本日のゼミでも??が2の3乗くらいついたメンバーもいると思いますが、使いながら理解してゆくものかもしれません。

さて、春学期のゼミも来週で終了。その前に、卒論中間発表の位置づけの第16回ポスタープレゼンテーションも予定されています。秋学期も見据えて、ハードウエアの強化もしたいと考えています。具体的には、TV通話の本家、スカイプの使用です。なぜこれまで使ってこなかったのか、自分でも不思議ですが、無料ソフトが公開されていますので使って見たいと思います。

(2018.7.17)

★今回の教訓:ワークショップスタイルのセッションにはインターネットゼミはまだ弱い。Macの画面共有も可能性の一つ。インターネットゼミの面白いのは次々に克服すべき新たな課題が生まれること。しかし見えてきたのは、学びとは何なのか、授業とは何なのか、コミュニケーションとは何なのか?というシンプルな問い。これは普段の対面式授業では見えてこないもの。
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オックスフォード通信(104)i-Seminar 第13回目: より自律的に、より注意的に

回線・接続状況やコンピュータの状態に左右されるのがこのインターネットゼミのアキレス腱

13回のゼミで本日が同志社女子大学 = オックスフォードのコミュニケーション状態が最も良くありませんでした。

前半(4コマ目)は、私(オックスフォード側)のコンピュータで見る限り、ゼミの映像・会話とも問題はなかったのですが、同志社女子大学側で映像は映っているものの声が途切れ途切れで聞き取りが不可能な状態でした。幸い、本日のゼミはKitao先生に統計についての講義をしていただく予定にしていましたので、ゼミ自体の進行には問題がなかったのですが、ゼミ最初のVermont Talk (small talk) や今日の一言の説明は困難な状況でした。TVの中継でよく音声が途切れました、映像が固まりました、といったことが時々見受けられますが、まさにそのような状態です。

ここは前回同様、LINEを使い、私のコメントや補足、質問はLINEで文字情報で載せるという形式をとりました。いわば、テレビの副音声による解説といったものです。

ただし、「言いたい事をすぐそのまま」言うといったことができないのでこちらのフラストレーションは高まります。コミュニケーションで即時性と双方向性がいかに大切なのか、実感できます。

ただ物事には必ず両面(いい側面と同時にネガティブな側面)があるように、今回のような問題な場面では、ゼミメンバーは集中して私の声に注意したり、聞き取れたメンバーが言い直してくれたり、自分達で何とかしようという意識が芽生えたように思います。より自律的に、といったポシティブな面です。

今回の不具合は西日本の大雨の影響によるインターネットの不具合かと疑ったのですが、4コマ目と5コマ目のブレイクの間に、コンピュータを再起動したら、ほぼ解消しました。なんだ、と思うのですが、4コマ目のゼミ中には思いつきませんでしたし、ゼミの途中でコンピュータの再起動は時間も取るのでなかなかできるものではありません。

その上で改善策を以下の通り考えてみました。

A. Facetimeによる(又はその後のLINEによる)通信状態が良くないときは、可能であればコンピュータを再起動して試す。

B. Aのためににもコンピュータの接続はゼミ開始の5分前には接続を試み、確認する。

C. もう一台、オックスフォード側でコンピュータを用意し、Aの場合には「別の」コンピュータでの接続を試す

D. A-Cで効果が見られない場合には、スマートホン(iPhone)による接続も試す

そこまでしてインターネットゼミをするか、とも思いますが、逆にいうなら「そこまでしてゼミをしなければならないものは何か?」を教員も学生も問いかけるべきなのかもしれません。

(2018.7.9)

★今回の教訓:インターネットを使っている際、再起動は案外効果がある。ターネット・ゼミをしている限り何かトラブルはあると思っている方が健康的。これは通常の授業でもそう思っておく方がいいのかも。トラブル耐性を強くしよう。たくましくなるわ。
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オックスフォード通信(97)i-Seminar 第12回目:多様なメディアの利用が当たり前

本日のゼミはプレゼンテーション・リハーサルです。
朝7時から英語で授業をするのも随分と慣れてきました(サマータイムが終わる頃が怖いです。現在は夏時間で1時間進んでいますが、これは見せかけの時間で本来の時間よりも1時間進んでいます。地球儀で考えると分かりやすいですが、1時間遅くなるとそれだけ日本との時差は大きくなり、現在の8時間が9時間に。夏時間ゼミの朝7時から10時(と言ってもほとんどいつも10時半から遅いときは11時)が朝6時から9時又は10時までになります。偉大な先人のように(また来年還暦を迎える中高年として)そろそろ朝型の生活に本格的に移行する時期なのかもしれません(ゲーテは朝3時とか4時に起きていたそうです。「朝の時間は金貨をくわえている」という有名な言葉を残しています)。

さて、本日は第16回を迎える英語英文学科ポスターセッションのためのリハーサルです。プレゼンテーション成功の一番の秘訣は一度リハーサルをすること。しかも個人ではしようと思ってもなかなかしないので、このようにゼミでするのが一番です。

春の教育実習も終わり、ゼミメンバー17名全員が揃ってのゼミとなりました(全員揃うとやはり一体感が一段と高まります。K先生、TAのMさん、私を含めると20名です)。ただ問題は一人10分のリハーサルを全員すると単純計算しても17×10=3時間、となります(すべき時には全員同じ部屋で同時にしなければなりませんが)。本日は例年通り、3部屋に別れ、同時進行で1時間ですることとなりました。また会場も互いに近くでするというイメージを持つために昨年秋にオープンしたラーニングコモンズ(楽真館)2F、ワークショップスペース、グループスタディールームで。

ここまでは正直なところ昨年までとほぼ同じなのですが、今年は物理的に私の分身(マック)を三部屋に各10分間の中で、移動するのは不可能なので、私はワークショップルームに固定、残り2部屋をK先生に見てもらうことにし、各自のプレゼンテーションを各々のモバイルホンで1分間だけ動画撮影しLINEのグループチャットにアップロードすることにしました。すると全部ではなくても各自のプレゼンテーションの様子をうかがい知ることができます。じゃあ、昨年まではどうしていたかというと、3部屋(4部屋のこともありました)を10分間で代わる代わるダッシュで部分的に見ていました。

今回のように、初めからインターネットをベースにしていると、他のメディアを使うことへの敷居が低くなることに気づきます。Face-to-face で普通に(?_)ゼミをしていると他のメディアを特に授業中に使うことは思いつかないものです。これは今回の発見です。

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またその他の発見として部屋は異なっても Wifi があればインターネットゼミはできること、S506よりもワークショップルームの作りがいいのか、遠くの声も含め声が聞き取りやすい状況でした(音響効果のため)。

一方、Facetimeは計3回フリーズしたのですが、全て音声は通じていて、オックスフォード側は正常だが、同志社女子大学側の画面だけがフリーズするという状況でした。また以前にも書いたのですが(通信62参照)FacetimeもLINEと同様、マイク(話す)とスピーカー(聞く)の切り替えがあり、同時に利用できないことのデメリットが多く見られました。特に話の始めの1-2音が聞き取れず、5講時は基本的に日本語で授業しているため、会話のスピードも英語よりも速いこともあり、話が理解しにく状況が頻繁に起こりました。普段のコミュニケーションがいかに「聞きながらすかさず話し、話しながら相手が話に割り込んできているか」よく分かりました。

ポスター発表会は今週金曜日。でもひとつ問題が。私が参加できそうにないことです。

その理由の一つが時差。午前9時半~午後4時半までの開催ですが、イギリス時間では深夜1時半~午前8時半までの時間になります。まあこれは私が徹夜するつもりで夜起きていればいいのですが、最大の問題が私がインターネットで参加することのインパクトです。いい意味もあるかもしれませんが、イギリスにいる私が参加することを良しとしない考えもあるのではないかと危惧します。

この記事を最後まで読んでいただいた方で、京都周辺にいらっしゃる方は是非、私の代わりに参加して質問をしてやっていただきたいと思っております。

ひょっとしたらインターネットを通して私とリアルタイムでお話をして頂けるかもしれません。

(2018.7.2)

★今回の教訓:コミュニケーションにターン・テイキング(Turn Taking、話者の交代)があるが、実際のコミュニケーションの場でのターン・テイキングは1秒以内の隙間のないスムースなものだ、ということがインターネットゼミをすると実感できる。
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(キャスターのついたMacbook)