オックスフォードに住む日本人の組織(通信46参照)の呼びかけでみんなで応援しようということで、大学会館に当たる University Club で皆さんと一緒に観戦させて頂きました(私は前半のほぼ終了時点から参加)。これほど居たの?というくらい多くの日本人が集まって(と言っても約50人くらい)熱の入った応援がなされていました。食堂と兼用のホールには大きなテレビが4台あって、その内の2台が「日本ーポーランド」残りの2台が「セネガルーコロンビア」でした。午後3時同時キックオフだったのでほぼ同時に両方の試合がテレビ放送されていたことになります。
もちろんオックスフォードにはコロンビやセネガル出身の方もいて時々歓声が上がると「点が入ったのか?」と日本人グループも気になります。何せ、コロンビアーセネガルの試合次第で日本の決勝リーグへ進出も微妙となります。
オックスフォードなのでビールサーバーは当然のようにあるのでエールを(わたしはハーフパイント)飲みながら(社会学者のK先生はここでもアサヒスーパードライの瓶を購入されていました)の観戦です。
試合はご存知の通りなのですが、おやっと思ったのが、配偶者を除いてほぼ100%の参加者が男性だったことです。それはすなわち、オックスフォードの大学院やポスドク(博士号を取得してから研究を続ける研究者)はほぼ男性ということです。もちろん、先日お会いした法学を研究しているKさんのような女性の例もあるのですが(すいません、またはサッカーに興味のあるのが男性の方が多いだけでオックスフォードには沢山の日本人女性がいるのかもしれません)興味深かったです。
自宅で見るよりはパブでパブよりは同国民が集まって見る方が楽しいですね。それはまぎれもない事実で、久々にミニジャパンという感じでした。
私は正直なところあまりサッカーに興味がないので(ラグビーの方が好きです)、最後の西野監督の「0-1でファウルをしないようにして負ける」戦術にどうこうというコメントはありません。負けるが勝ち?ただ、見ていて面白くないのは事実でしたし、最初は何が起きたのか分かりませんでした。同じことは同日夜の「イングランドーベルギー」でも見て取れました。イングランドの先発にKaneなどの馴染みの顔はなく決勝リーグに温存しているようでした。というよりは決勝リーグでブラジルなどの強いグループに入らないように「わざと負けるようにした」という新聞報道もあります。まあ、Clubで見ていた日本人からブーイングはなく、決勝リーグに進むことができたことを喜ぶ声が多かったですが、まさに戦術を練った結果なのでしょう。
でも興味深いのは同じチームでも日本なら6名選手が交代しただけでも全然別のチームのようになってしまう点です。これは学校の教室でも同じことが言えることです。数名メンバーがいなかったり、変わるだけで集団は全然別のものになってしまいます。Chemistry という一語でいい表されることもありますが、まさに化学変化によって別物に変わってしまうのでしょうね。
次の試合も是非、University Club で皆さんと応援したいと思います。
(2018.6.29)
★今回の教訓:試合の終盤になって、音さ小さいでしょうと、University Club の職員がリモコンで音量を上げた。あなたがリモコンを持っているとは知らなかった。なら最初からもっと音量を上げて欲しかった。そこまで誰も文句を言わないのが日本人の美徳か。