私には96才になる祖父がいます。祖母が今から5年前になくなってからも元気にしていたのですが、最近少し周りの ことがわかりにくくなってきました。歩くことができるのはいいことだと思っていたのですが、介護をしているひとからは、寝たきりになっている方が案外いい こともある、という話を聞いたことがあります。徘徊をしないからです。実験的に2週間老人福祉施設にお世話になっていたのですが、孫である私や曾孫である 私の子供には目を細めて喜ぶのですが、現実世界から遊離したこともよく言うようになりました。今後どのように祖父と接していくべきなのか、いろいろ考えさ せられます。ただはっきりしていることは、どのような状態でも祖父は祖父であり愛しているということ。それは現在アルツハイマー病をやんでいるレーガン大 統領を家族があたたかく見守っていることと同じです。
しかし、今後このような状況は加速度的に身の回りに多くなってくると思います。それだけ日本の老人人口は増えてきているということです。私もいつかは年老いるときがくるのです。
(1998. 5. 14)